内容説明
ユネスコの世界遺産は、実に多様であり、戦災や地震などの災害を克服し顕著な復興を遂げたもの、一方、核兵器の使用、大量虐殺、強制労働など人類が二度と繰り返してはならない普遍的な重要性を有するものも文化遺産として登録されている。本書では、いわゆる「負の遺産」、それに、「復興の遺産」に着眼し、先人の教訓として未来に生かしたい。
目次
人類の負の遺産(ゴレ島(セネガル)
クンタ・キンテ島と関連遺跡群(ガンビア)
ヴォルタ、アクラ、中部、西部各州の砦と城塞(ガーナ)
アボメイの王宮群(ベナン) ほか)
人類の復興の遺産(ノート渓谷(シチリア島南東部)の後期バロック都市群(イタリア)
オーギュスト・ペレによって再建された都市ル・アーヴル(フランス)
ワルシャワの歴史地区(ポーランド)
ドブロヴニクの旧市街(クロアチア) ほか)
著者等紹介
古田陽久[フルタハルヒサ]
世界遺産総合研究所所長。1951年広島県呉市生まれ。1974年慶応義塾大学経済学部卒業、15年間の総合商社勤務を経て、1990年にシンクタンクせとうち総合研究機構を設立。日本における世界遺産研究の先駆者の一人で、「世界遺産学」を提唱し、1998年世界遺産総合研究所を設置、所長兼務
古田真美[フルタマミ]
世界遺産総合研究所事務局長。1954年広島県呉市生まれ。1977年青山学院大学文学部史学科卒業。1990年からシンクタンクせとうち総合研究機構事務局長。1998年から世界遺産総合研究所事務局長兼務。広島県景観審議会委員、NHK視聴者会議委員、広島県放置艇対策あり方検討会委員などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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