内容説明
私的言語とは何か…ウィトゲンシュタインが、その考えを改め、哲学に復帰してからの思索の結晶である。後期ウィトゲンシュタインの代表作『哲学探究』をわかりやすく読み解く第二弾。
目次
第1章 理解すると読む(意思疎通の可能性(第143節)
理解する(第146節、第148節~第151節) ほか)
第2章 規則にしたがう(数列の規則(第185節~第187節)
思う(第188節~第190節) ほか)
第3章 私的な言語(感覚E(第259節~第261節)
私的な領域について(第265節) ほか)
第4章 痛みについて(内側と外側(第281節)
生き物や物の痛み(第283節) ほか)
第5章 考えるということ(語の使用(第316節)
思考の道具立て(第317節) ほか)
著者等紹介
中村昇[ナカムラノボル]
1958年、長崎県生まれ。中央大学文学部教授。中央大学大学院文学研究科博士課程満期退学。哲学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
1
理解すると読む:意思疎通の可能 理解する 理解とういう現象 導きだす 恣意的必然 規則にしたがう:数列の規則 思う 語の適用 私的な言語:感覚E 私的な領域について 私的言語 痛みについて:内側と外側 生き物や物の痛み 異なる言語ゲーム 他人の痛みと自分の痛み 文法によるフィクション 私的な領域 経験と語の理解 考えるということ:語の使用 思考の道具立て 考えの速さ 突然理解する 言語は思考の乗り物 思考と言語は分離できるか 心的プロセスを随伴させる 納得と発言 つもりや思い 表現が先か2021/07/06
クラウド
0
人々が「言語ゲーム」のなかで、何気なく発言してしまうそのことばたちをつぶさに検討するウィトゲンシュタインの哲学を共に読みほぐしていける。 文法が引き起こす錯覚に惑わされない、思い込まないということ。 自他の内的なことに対してどのように捉えていくか、わからないもの、考えようがないもの、語り得ないことか。2023/06/26
しゅう
0
痛みや思考は内的体験だが、それを外的に表出する事でそれは私的言語でなくなる。 言語ゲームや物事には規則が存在する。 自分の思考や理解は自分だけのもので規則に沿っていない時がある2022/01/22