目次
はじめに ニッポンの若者へ 飯田からこれからの地域づくりを考える
1章 私と飯田
2章 輝ける世界の10万都市を目指して―ドイツの都市を探索する
3章 飯田型まちづくりの実践―円卓から共創の場づくりへ
4章 円卓の地域主義―10万人規模の地方都市から地域を学ぶみなさんへのメッセージ
鼎談 10万人規模の地方都市で生きるということ
著者等紹介
牧野光朗[マキノミツオ]
1961年8月16日飯田市生まれ。1985年3月早稲田大学政治経済学部卒業。1985年4月日本開発銀行(現日本政策投資銀行)入行。2004年3月日本政策投資銀行退職。2004年10月飯田市長就任、現在3期目。南信州広域連合長。長野県市長会副会長。全国市長会経済委員会委員長。定住自立圏構想の推進に関する懇談会委員(総務省)。経済財政諮問会議の専門調査会「経済・財政一体改革推進委員会」専門委員(内閣府)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
31
県立長野図書館からは借りられず(館内限り)、えんPから拝借。輝ける10万都市飯田(6頁)。右肩下がりの時代でも持続可能な地域は実現可(8頁)。書名の意図するのは、日本人の価値観を問い直し、日本人の本来のあり方を再考すること(9頁)。生き方点検本か。飯田の農村は日本三大桑園と言われていた(17頁)。牧野市長はドイツ赴任、森を大切にする森の民=独人に魅せられた(23頁)。仕事に集中し、自分の時間を大切にし、家庭や地域に時間を意識する独人(24頁)。2016/07/31
Ishida Satoshi
2
読了。ドイツに学び、全国で初めて、交差点信号機を撤去し、安全でエコなランドアバウトの導入した長野県飯田市長、牧野さんによる本。重要なのは、飯田の人々が持っている「当事者意識」、それを醸成するための適正規模が、大都市の連帯意識が希薄なシステム依存型の人々ではなく、人口10万人だからこそできる当事者意識の高い市民からなる円卓型まちづくりという発想。市長自ら実践してきた地域づくりの本で、歴史的転機や失敗にもら触れながら書かれています。個人的には、本文中で渡辺京ニさんの『逝きし世の面影』にも触れながら、江戸時代の
三沢まりの
0
以前お仕事でお世話になったOECDの方の「ベスト・プラクティスは参考にならないんです、『それは素晴らしいね』で終わってしまうから」という言葉を思い出しました。 (つまり、感心はしたが参考にはならない内容だった)2016/12/04
ちび独
0
個人と国の間に会社しかないのが今の日本。町内会、子供会そういったものがほとんど機能していない。商店街の寄り合いのような組織が、もっと地域に根ざして機能することが、地域の発展に必要というあたりが腑に落ちる部分。自発的に地域を良くしようという動きがないと、いくら県や市の機能があっても、受け身になってだめという。それがタイトルの趣旨。2016/09/07