内容説明
社会学は「文化」をいかにとらえるのか。解読のための“パラダイム”をまず呈示し、能・歌舞伎、死者と記憶、組織とシンボル、マンガ生産、障害者介助、女性のホモソーシャル関係、ロシアのユースカルチャー、北アイルランドの文化的境界などのテーマで文化と社会のダイナミックスに迫る。
目次
第1部 伝統と記憶としての文化(能―記憶と文化的価値;歌舞伎―その諸相と構造;宝物・国宝・文化財―モノと象徴のポリティクス/ポエティクス;死者と記憶―震災を想起させる時間、空間、そして映像について)
第2部 社会のなかの文化(「大衆の道徳」の可能性―M・モースの道徳論とハイブリッドモダンへの視点;現代組織における文化とシンボル;文化の境界―北アイルランドにおける文化理解の可能性をめぐって)
第3部 市場のなかの文化(消費社会と消費文化―「女の系譜」のゆくえ;マンガ生産の文化―社会的関係としてのマンガ生産が孕む「過剰さ」の意味;ユースカルチャー ファーストフード マンガ―ロシアの文化事情)
第4部 身体と文化(「介助者は、障害者の手足」という思想―身体の社会学からの一試論;現代社会における自己形成と身体―ゴッフマンのフレーム論をもとに;女性のホモソーシャルな欲望の行方―二次創作「やおい」についての一考察)
著者等紹介
大野道邦[オオノミチクニ]
1941年生まれ。大阪大学大学院文学研究科修士課程社会学専攻修了、神戸大学、奈良女子大学を経て、京都橘大学現代ビジネス学部教授。研究テーマは文化社会学、社会学理論、日本文化論
小川伸彦[オガワノブヒコ]
1962年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学、京都大学文学部助手等を経て、奈良女子大学文学部准教授。研究テーマは文化社会学、文化遺産論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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