目次
ことばに対する考え方:科学的な方法とは
ことばの獲得の不思議:合理主義と経験主義
普遍文法って何?
ことばの部品:語彙範疇と機能範疇
文法の核心:統語構造
構造の一般化:Xバー理論
文の構造を考え直す
意味役割の果たす役割
能動と受動:格というものの存在意義
名詞らしくない名詞:数量詞と代名詞
目に見えない主語:コントロールと上昇
目的語のような主語
主語の本当の出所
動く主要部
文頭に現れる語:Wh疑問詞と題目の移動
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kazy0324
1
一章一章が短いので勢い良く読み進めることができた. 文体も平易で接しやすく, 生成文法における哲学的な詳細だけでなく言語現象の分析にもしっかり踏み込んでいて, とてもよかった. 読了したが, 再読する予定. 2015/11/21
中村明裕
0
生成文法の概説書。生成文法は扱う内容がややこしいので概説書も大抵はかなりややこしいけれど、この本は基礎的な内容に絞って丁寧に説明してくれているので割と分かりやすい気がする。とはいえ後半になってくると結構ややこしい。2017/05/25
books
0
読めば読むほど味が出る。
メタファル
0
英・日と比較しながら生成文法について易しく説明してくれている。2010/01/24
reoni
0
認知言語学を学んでいて、よく批判されるがその用語が認知言語学にも度々登場する「生成文法」って何かわからないと両方がわからなくなるなと思い読んだ本。とっつきにくい生成文法の入門書の中で一番読みやすいのでは。普遍文法や自律といった概念はおなじみだったが、同表現を(捉え方無視して同状況の描写という意味で)置き換えられるかを基準に構造分析をしていること、きれいな形(Xバーなど)や数学に落とし込める方法を模索してること、がわかった。一つの手法として面白いと思うし、ここから出てくるよい発見は受け入れるべきだと思えた。2021/08/21