目次
はしがき 希望なき世界における「希望のはじまり」(宇野重規)
第I部 人類学がみつけた希望
第1章 オバマの希望——「もう—ない」から「まだ—ない」へ(宮崎広和)
第2章 法に希望はあるか?——擬制が生む希望の力(アナリース・ライルズ)
第3章 法と夢想と希望——フィジーの公立老人ホームで考える(春日直樹)
第II部 成長の向こうにある希望
第4章 開発学にとっての繁栄、幸福と希望の意味——ブータンと水俣の事例から(草郷孝好)
第5章 ホープ・ウィズ・ウルブズ——他者との「交渉」パラダイム(ガッサン・ハージ)
第6章 社会性のいま——感情、家族、そして日本の子ども(アン・アリソン)
第III部 福祉社会の新たな希望
第7章 希望が台無し——逆機能する生活保障システム(大沢真理)
第8章 足場とブレーキ——希望の条件としてのベーシック・インカム(田村哲樹)
第IV部 医療と性における希望
第9章 先端医療は希望か?——医学の進歩と患者のリスク(仲正昌樹)
第10章 性をめぐる権利と希望——労働から人格権へ(中里見博)
あとがき 希望学のこれまで、そしてこれから(玄田有史)