「始末に困る」至誠の人の思想形成と生涯。 荘内中学から五高時代、社会主義による変革を目指した青年はやがて日本精神に目覚めアジア主義の理論家となる。指導的宣伝家と ...

... 復古と革新の第一歩となったのである。そこで、これを承けて、同年十二月に発せられた「王政復古」の大号令にも、次のごとく宣言されている。王政復古、国威換回の御基立てさせられ候間・諸事、神武創業の始に原づき、縮・武弁・堂上・地下の別なく至当の ...

ローマ史の最高傑作,待望の第III巻

... 復古運動の極といえる。一方、伊ろくめい藤博文に代表される明治の人たちは、革新の極だった。鹿鳴館などは痛々しいほどの革新運動である。つまり、伝統を背負った復古運動をしながら革新運動をした。これが明治維新の実像だ。こういう矛盾を矛盾に終わら ...

... 復興は、家と個人との自意識を醒覺し、宗教の改革は、敬理の下に眠れる人類の心を破したるものなり。其復古的に、革新的に、共に個人の自由を根本とせる點に於て、両者以同一の傾向をなも。一は、異的見解を以て、個人の発達を主眼とし、他は、基督教的 ...

... 復古志』に「革弊従事諸師芳」の一人としてその名を列せられ、また同書巻上に、彼の遷化は卍山道白をして、手を失うが如くに嘆かしめたとあれば、知見広大にして近世曹洞禅の復古革新に尽力した一人であると知るのであるが、しかし、従来、独庵は曹洞宗門 ...

... 復古と革新は 派を生んだが、同じことは曹洞宗に於ても見られるのである。即ち、曹洞宗に於ては反檗派は月舟ー捐翁面山に至る系統が主であり、容檗派は月舟―卍山三洲に至る系統が主であろう。皮肉なことに、玄透は容檗派の急先鋒である月舟門下( 5 )然し ...