... の関係』『学術上の東洋西洋』『東洋教政対西洋教政』などに収録される論文が現れる。それらは各々、人類世界における美、真、善という理想の実現について語ったものである。翌年五月、母瀧井が逝去。母も父と同じように晩年には目が見えなくなっていた ...
... 東洋教政対西洋教政(下巻) ◎東洋教政対西洋教政(上)昭和 31 年 2 月 25 日実業之世界社 A5 判クロス装洋綴函入口絵著者写真一葉三宅雪嶺先生の十年忌に際し遺稿発刊の言葉(昭和三十年十一月三日野依秀市) 6 頁目次 5 頁本文卯頁九〇〇円東洋教政対西洋教 ...
... 西洋』(明治四十四~大正三年)、『東洋教政対西洋教政』(大正四~八年)、『人類生活の状態』(大正九~十四年)と次々に『日本人』『日本及日本人』『我観』に連載されていった。前三者はそれぞれ美、真、善に対応しており、古今東西の豊かな知識に基づいて ...
... のべている。「古来幾多の教訓の出で、甲は或る点を重んじ、乙は他の或る点を重んじ、丙丁戊各々重んずる所を異にし、幾世代を過ぐる間に淘汰を経、或る点の古今東西に施して悖らずと信ぜらるるを見る」(『東洋教政対西洋教政』所収「普遍的道徳」)と、時間の ...
... のべている。「古来幾多の教訓の出で、甲は或る点を重んじ、乙は他の或る点を重んじ、丙丁戊各々重んずる所を異にし、幾世代を過ぐる間に淘汰を経、或る点の古今東西に施して悖らずと信ぜらるるを見る」(『東洋教政対西洋教政』所収「普遍的道徳」)と、時間の ...
... の状態」及び「東洋教政対西洋教政」の二名著をも発行せんとする計画である。三「雪嶺全集」の発行を御願いせしに、生きている間はそういう気になれないと申された。そこで先生逝去の後に於て全集と銘うたないけれどもそれに等しき企てを思い立ち、先ず二 ...
... の智識」)と、動物に求めたり、人間道徳が鳥獣にも存在するとして、「五倫といい、五常というは、幾分か鳥獣の間にも行わる。......人の普通に道徳とするは、或る程度鳥獣に認むるを得る所」(『東洋教政対西洋教政』所収「普遍的道徳」)というのも、人間 ...
史論家と政論家のあいだ 岡利郎 251 「文明批評家」三宅雪嶺 では、美術の中、絵画、音楽、詩の三つを主眼として、東洋西洋 ... 教政対西洋教政』は、善の理想についての究明である。タイトルにある「教政」とは、政治と道徳とを一つのものとしてとらえる儒教 ...
... の·『日本及日本人』、『実業之世界』、『婦人之友』に執筆。四月、「本月の英文豪記念」(四月二十三日を誕生並に忌日とす一九一六年(大正五年)五十六歳一月、「東洋教政対西洋教政」の第一、「教政の意義」を『日本及日本人』に発表、以下連載。七月、 ...
... の反省として我々が見逃すことができないものであり、「東西美術の関係」(明治四十四年)、「学術上の東洋西洋」(大正三年)、「東洋教政対西洋教政」(大正八年)は東西文化の特色づけとして注目されるべきものであり、彼はそこから東西文化の批判的総合としての ...