出版社内容情報
猛威を奮った疱瘡や麻疹を庶民はどう受け止め対処したか.ヨーロッパを代表する日本研究者が,赤絵など多数の幻の資料を渉猟,図像や歌の分析から日本人の病気観と世界観を浮き彫りにする.【宮田登 解説】
内容説明
本書では、赤本、黄表紙、護符を丹念に渉猟し、赤絵などの埋もれた図版や、そこに記された歌や川柳を読み解き、災いのシンボル疱瘡神の姿がやがては守護神として祭り上げられていく過程を追う。民間医療の呪術的世界、日本人の病気観と世界観を浮き彫りにする歴史民俗学。
目次
疱瘡のイメージと医学的立場
疱瘡とその対抗法
疱瘡絵と疱瘡絵本
疱瘡神
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