出版社内容情報
「新しい歴史学」の手法を縦横に駆使.600人に及ぶ芸術家を詳細に検証し,パトロンや美的な好みなど芸術創造の問題を社会的・政治的制度とともに考察したルネサンス論の決定版.図版多数.
内容説明
ルネサンスの美術や文化に対する社会史的アプローチの成果を踏まえ、アナール派など「新しい歴史学」の手法を注ぎ込んだピーター・バークの意欲作。絵画・彫刻・建築・音楽・文学・学問を創り出した600人におよぶルネサンス期の芸術家・著述家を検証し、パトロンや当時の芸術作品の用途、美的趣味などから芸術がどのように創造されたかをあざやかに浮かび上がらせる。さらに、当時の世界観や社会構造を描き出して、文化史の問題と社会史の問題を統合し、多元的で開かれたルネサンス像を提示している。
目次
第1部 ルネサンスの問題(イタリア・ルネサンスの芸術;歴史家たち―社会史と文化史の発見)
第2部 芸術とその環境(芸術家と著述家;パトロンの注文主;芸術作品の用途;趣味;イコノグラフィー)
第3部 社会的背景(世界観―その主な特徴;社会的枠組み;文化的・社会的変化;比較と結論)
補遺 創造的エリート
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- 和書
- 中国語圏文学史