内容説明
進化論の根底には人間の本質の解明ということがあった。『種の起源』刊行130年、いま、あらためてダーウィンの思想を検討する時でもある。この課題を正面に据えた本書は、ダーウィンの進化論を進化思想の歴史の中で位置づけ、その思想的影響、さらに近代進化論と人間観とのかかわりへと考察をすすめる、ダーウィンの世界への好個な入門書。
目次
第1章 進化思想は古代からあったか
第2章 進化論は世界と人間の見かたをどう変えたか―ダーウィンまで
第3章 ダーウィンとダーウィン学説―自然選択説を中心に
第4章 ダーウィニズム―ダーウィンの人間観、ならびに思想的影響の諸様相
第5章 現代の進化論的人間観―ダーウィンの意義を新たにとらえる