出版社内容情報
20世紀初頭,既存の芸術を根底から問いなおし,自らの見方に忠実であろうとしたブラックとピカソ.驚くべき速さで欧米各国に広まった彼らの過激な芸術運動をその歴史的背景とともに国際的なレベルで検証する.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
wadaya
13
キュビスムと言えばパブロ・ピカソをおいては語れない。ピカソはキュビスムの作品について「自分の手に取れる」ような類のものではなくて、それは「香り」のようなものだと述べている。絵画が実物そっくりのものである理由は無い。それが優れているというのならカメラの方が優れている。再構築する意味を考えた時、ピカソは真面目さと遊びの間の境界線を取っ払い、真実と空想、物質相互のアイデンティティの境界を壊そうとした。明確な境界の無い不安定な感覚は、キュビスムの重要な本質を理解できないからではなく、キュビスムとはその不安定さを→2020/05/25
wadaya
2
不思議なもので「キュビスム」というキーワードを辿ったら、僕の全てが繋がったような気がした。高揚している。若い頃にソシュールに影響されて、ベルクソン、安部公房、大江健三郎、サルトル、レヴィ・ストロースまで辿り着いた。それから芸術を離れフィッシングばかりする日々を過ごした。リアルが必要だった。そして今、ピカソにどっぷりハマっている(笑)読書は運命的な出会いだ。もうじきプルースト読める日が来る・・・予感がする。キュビスムを今語るなんて無理だ。だって、その世界観はアインシュタインの相対性理論にまで及ぶのだから。2017/08/31
T
1
正直、書いてあることの半分も理解できてないのだけど圧倒的な情報量に触れて、キュビスムの芸術家達も本当に生きた人達だったんだなあという今更ながらの気付きを得た。キュビスムもその後の抽象画も、なんかわけからんとしか思えてなかったところから、人間くささを感じれるようになったり興味が湧いてきたので、よい視点を得たなという気持ち。2022/06/17
三河見
0
イワナミ2013/04/06
糞。
0
長くて疲れるけど、よく分かる。2013/02/21