出版社内容情報
湛山を通して,改めて大正デモクラシーの位置付け,とりわけそのワイマール文化との関連を説き起こす.ふたたび「大国主義」の足音が響く今の状況下,「一切を棄つるの覚悟」を唱えた稀有なジャーナリストの精神を憶う.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
19
石橋湛山(1884-1973)を知りたく手に取るが、政治家としての記述は数ページ。東洋経済新報社の言論人としての彼の主張の概要を扱ったもので、手引書としては優れている。読後感はもの足らず、さらに湛山の人生を知りたくなった。政治家でなかったが吉田内閣の大蔵大臣になるが、1年余りでGHQにより追放。その後首相に成った(2カ月のみ)生き様をもっと知りたいし、もう少し分かりやすい形で、言論人としての彼を見てみたい。2016/04/23
チンズ
0
石橋湛山という人の存在をまったく知らなかった。最近NHKの知恵泉で取り上げられていたのでそこで初めて知った。興味をもったので図書館でこの本を借りて読みました。歴史の教科書で勉強したことはあったけど大正デモクラシーってこういうことだったのかってようやく少し感じた気がした。すべてがそうだけど石橋湛山って人が特出していたわけではなくていろんな人の橋渡しがあって彼の存在があったんだなと思いました。2014/11/03
たぬきのしっぽ
0
石橋湛山が、札幌農学校でクラークの薫陶を受けた大島から影響を受けていたことをはじめて知った。しかし、「ボーイズ、ビー、アンビシャス」って植民地開拓精神のスローガンなんじゃないのかな?こんど調べてみたいと思った。2013/01/27
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