出版社内容情報
近代とは何か-この古くて新しい問いが,いま再び問われている.グローバリゼーションの奔流は国境を超え,近代に形成された諸価値やアイデンティティをも揺るがし始めている.人文社会諸学の研究者の協力を得てなった本講座は,日本近代史の再検討を通して近代の可能性と限界を探る,初の領域横断的な試みである.
目次
総説 近代と世界の構想
1 近代とはなにか(ネーションと想像力;別の時間―近代)
2 近代世界の成立(新しい「アジア想像」の歴史的条件;文学という制度と植民地主義;膨張する皇国・開化する皇国;「女」の規範と逸脱)
著者等紹介
酒井直樹[サカイナオキ]
1946年生。コーネル大学教授
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