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寺田寅彦―妻たちの歳月

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  • サイズ B6判/ページ数 362p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000240208
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

内容説明

夏子、寛子、紳―三人の妻たちの歳月を、新資料もまじえながらつぶさに辿り、寺田寅彦の生涯をあざやかに照射する。

目次

第1部 亀子の章(二つ雁金の紋―初めに;遺家養子―寿庵屋敷の娘 ほか)
第2部 夏子の章(熊本と高知―二十歳と十五歳;夕顔と蛾―若妻の面影 ほか)
第3部 寛子の章(愛妻主義―炬燵で唱歌;妻子への通信―ヨーロッパ便り ほか)
第4部 志んの章(上)(見合いと結婚―医師の未亡人;花蘇枋―曙町に住まいけり ほか)
第5部 志んの章(下)(夕暮の旅人―博士トリオ;娘の恋愛―浅間高原の夏 ほか)

著者等紹介

山田一郎[ヤマダイチロウ]
1919年高知県生まれ。元共同通信社常務理事。前財団法人土佐山内家宝物資料館館長。高知新聞社客員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ryoichi Ito

7
「寅彦は愛好し,研究する対象が広くて,しかも多かった。専門の物理学も広範で多岐に亘っていたが,この異能の学者は言語学も研究し,語学も英語,独語は当然のことでロシア語,イタリア語,フランス語など十三カ国語を習得したという。日本の地名研究から始めてアイヌ語,朝鮮語,マレー語,ヒンドゥー語にまで及んでいた。近所の交番の巡査が「ご主人はロシア語ができますか」と志んに聞きに来たこともあった」 二人の妻には若くして先立たれ,三人目の妻とは必ずしもしっくりいかず。しかし五人の子供に恵まれたのは幸せだった。 2022/08/04

Kaorie

4
素顔の寺田寅彦と家族のつながりを書いた本。筆者の寺田寅彦に対する深い愛情や尊敬を感じました。物理学者として成功を収めたけれど、決して順風満帆とは言えなかった私生活、愛する人が次々に亡くなり、悪妻と呼ばれた3人目の妻、志んに「自分が先に死にたい、年を取ってからお前にまで先に死なれては堪らない」と語る寺田さんの心中は察するに余りあります。特に2番目の妻、「寛子(ゆたこ)の章」は寺田さん自身が胃潰瘍を患い、同じ病で夏目先生が亡くなった時期も重なり、さらに寛子も他界、読んでいてつらかったです。2013/08/03

テキィ

1
父親として夫として、一族の長として、学ぶことの多い書物でした。2010/03/15

テキィ

0
明治はお歯黒がまだあったんだな。良い悪いは別に、個人より家のしきたりを優先する、古い習慣の有り様にも感じるものがあった。我が輩は猫であるのモデルだったんだね。2010/03/13

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