出版社内容情報
フォト・ジャーナリストはなぜ危険を冒して戦場に赴くのか.戦場の何をどのように伝えるのか.R.キャパ,沢田教一,一ノ瀬泰造などの仕事や,著者自身の長年の経験を踏まえて真正面から答え,報道写真の正しい見方を解説.
内容説明
フォト・ジャーナリストはなぜ戦争に赴き、一枚の写真によって何を伝えるのか。戦争報道はなぜ被害者の側に立たなければならないのか。
目次
1 加害者は必ず被害を隠す
2 戦場に行く動機
3 一枚の写真の力
4 フォト・ジャーナリストのアイデンティティ
5 権力とジャーナリズム
著者等紹介
広河隆一[ヒロカワリュウイチ]
1943年生まれ。67年、イスラエルへ渡り、70年帰国後フォト・ジャーナリストとして世界各地を取材。ベイルート虐殺事件の記録で82年、よみうり写真大賞、83年、IOJ国際報道写真大賞、89年、チェルノブイリとスリーマイル島原発事故の報告で講談社出版文化賞、93年、産経児童出版文化賞をそれぞれ受賞。現在、チェルノブイリ子ども基金顧問、パレスチナの子供の里親運動顧問、JVJA(日本ビジュアル・ジャーナリスト協会)世話人代表。月刊誌『DAYS JAPAN』編集長
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蘭奢待
15
写真集のような装丁と紙質。写真家ではなくジャーナリストである筆者は戦場でのジャーナリストのあり方を考え、悩む。犠牲者の写真をとる暇があれば助けるべきかと、戦争を報道することにより攻撃をしやすくしているのではないかと、戦争をしている国の広報の役割を担わされているのではないかと。 一方で、ジャーナリズムの重要性を説く。戦争加害国は与えている被害を隠す。政府に都合の悪いことは隠す。責任を個人に転嫁する。 リアルにふに落ちる。何を信じれば良いのか。2018/08/26
ちゃか
1
「ジャーナリストとしての魂を売り渡す人は、現場に行かないほうがいいのだ」。フォト・ジャーナリストの体験記。言葉が重くて、だけど考えないといけないんだよなぁ。良い本だと思った。2011/11/29
蒔葉
0
☆☆☆☆2009/03/01
愛希穂
0
後で2010/04/23
yukiko1113
0
◎