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ヨーロッパ史入門
アンシャン・レジーム

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  • サイズ B6判/ページ数 120,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000270922
  • NDC分類 235.05
  • Cコード C0322

内容説明

フランス革命が生んだ言葉「アンシャン・レジーム」は、その後の歴史の流れのなかで、時代により論者により、さまざまな意味や内容を担わされてきた。「旧体制」はどこでどのように機能し、いつ始まっていつ終わったのか。また、アンシャン・レジームをめぐる概念の変遷は、同時代の政治的・思想的脈絡とどのように絡みあっていたのか。一見自明に見えて複雑な問題の広がりをもつアンシャン・レジーム概念の捉え方の流れを追い、近代史を考えるうえでもつこの概念の重要性を明らかにする。

目次

第1章 アンシャン・レジームという観念の変遷―一七八九年から一九一四年まで(はじめのうちの定義;意見の分裂;学問的分析に向かって)
第2章 さまざまなアンシャン・レジーム(政治的な側面からの考察;社会的な側面からの考察;経済的な側面からの考察;文化的な側面からの考察;ヨーロッパの尺度からの考察)
第3章 アンシャン・レジームの範囲(アンシャン・レジームの開始期について;アンシャン・レジームの終了期について)

著者等紹介

ドイル,ウィリアム[ドイル,ウィリアム][Doyle,William]
イギリス、ブリストル大学教授。フランス近世史

福井憲彦[フクイノリヒコ]
1946年生まれ。フランス近現代史。現在、学習院大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あなほりふくろう

8
フランス史、とりわけフランス革命における「旧い体制」をもっと範囲・時期ともに視野を広げた上で再考察している。テーヌは1789年の人々を「無教養で躁病的な暴徒」とばっさり切り捨てる。実際、近視眼的な政治体制の破壊はともかく古代から連綿と続く社会・経済的な体制は衰退しつつも連続を保っていた。打破してないんである。1840以降、鉄道の出現による経済構造の変化が起こるまで続いたそれは結局のところ革命では覆せなかったわけで、必要なのは技術的革新と創造ということか。1789年革命とは一体何だったのか、疑問は続く。2013/07/25

tamioar

0
再読。経済史はよく分からない。2017/07/08

ダージリン

0
打破すべき旧体制として教科書では教わった気がするが、そうそう単純なものではないようだ。 アンシャン・レジームが完全に壊れたのは鉄道以後の産業化だったというのはやや意外だが、IT革命なんかを見ても、技術が社会に与えるインパクトは確かに大きいかも知れない。 2011/08/20

almadaini

0
行間が広くて、思ったよりやや軽めの内容。「アンシャン・レジーム」(=フランス革命以前の「旧体制」)に関する評価/考え方の研究史。2009/06/15

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