内容説明
『アルプス登攀記』のウィンパー(一八四〇‐一九一一)は、一八七九年から八〇年にかけて南米に遠征、エクアドル・アンデスの高峰に挑んだ。画家らしい観察眼で、登攀の実際、アンデスの風景や民俗を生き生きと描いた、秀逸な紀行。自筆挿絵多数。
目次
第1章 ロンドンからグワランダまで
第2章 グワランダからチンボラソ第一キャンプまで
第3章 チンボラソ初登頂
第4章 チュキポキオからアンバト、ラタクンガ、マチャチへ
第5章 コラソン登頂とマチャチ散策
第6章 コトパクシとイリニサ
第7章 コトパクシ登頂と頂上での一夜
第8章 シンチョラグア初登頂
第9章 キートとその住民
第10章 アンティサーナ初登頂
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mr.deep
3
山岳文学というより高山病研究の報告書といった趣の一冊。なのでエンタメ指数は低め。というか、単位系の表記がヤードポンド法と華氏温度に無駄に統一されてるのでその意味でのリーダビリティも最低レベル。2023/01/15
AR読書記録
2
恐らく『アルプス登攀記』のほうから読むべきだったのではないかと思うが、そうすればこの人が近代登山においてどのような位置の人か解説されていたんじゃないかと思うが、今んとこそこはわからず。でも先駆者のなかには入るのではないかと想像する。まだ高山病のメカニズムもよくわからないなか、果敢に頂上を攻め、あるいは活火山の火口にテントを張ったりもする。コンチキ号思い出したりするけど、なかなか恐れ知らずの冒険野郎(いや紳士)ですな。挿絵も素晴らしいって思ったら、写真から絵にしたってあって、あ、まあ時代的にそうかしら。2015/04/01
rincororin09
1
感想は下巻で。2022/12/14
zoe
0
泥の道。19世紀。高山病。2016/01/30
たけぽん
0
挿絵、地図がいい。古い記録ってかっこいい。2009/11/10