• ポイントキャンペーン

岩波文庫
新編 歴史と人物

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 355p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003316627
  • NDC分類 281
  • Cコード C0121

出版社内容情報

歴史は人間がつくるものであるが,人間は歴史と社会によってつくられるものでもある.近代史学の先駆者,三浦周行(一八七一―一九三一)の人物論は,時代背景についての深い実証研究に裏付けられたもので,随所に冷徹な史眼が光るすぐれた歴史よみものである.「弘法大師」「源義経」「楠木正成」「法然と蓮如」「赤穂義士」等十四篇を精選.

内容説明

近代史学の先駆者三浦周行の人物論は、時代背景についての深い実証研究に裏付けられたもので、随所に冷徹な史眼が光るすぐれた歴史よみものになっている。「弘法大師」「源義経」「楠木正成」「法然と蓮如」「赤穂義士」等14篇を精選。

目次

史的人物の批判
朝敵
弘法大師
源義仲
源義経
曽我兄弟と北条時政
丹後局と卿局
楠木正成
法然と蓮如
賢俊僧正と夢窓国師
日野富子
山中幸盛
赤穂義士
成上り者

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

isao_key

9
日本史上の事件、人物、出来事を史実から丹念に調べ浮き上がらせる。著者について全く知らなかったが、日本史全般に広く深く通暁しており、描写も的確かつ具体的であり、まるで自身が同時代に生きて聞き知って書いたかのようである。弘法大師について能書は筆を撰ばずという諺とは正反対に「良工はまずその刀を利し、能書は必ず好筆を用う」と申されている。武士道における敵を愛するいう観念は、キリスト教的人道主義から来たのではなく、仏教的観念によるものが多く、死者は憐れみをかけ冥福を祈ってやらねば怨霊に祟られるとの考えがあるという。2014/01/26

にゃん吉

3
別の著作で、著者が本邦社会史の草分けという解説を読んだのですが、本書は人物評が中心でした。源義仲、曾我兄弟と北条時政、楠木正成、赤穂義士等々が人物評の対象となっており、人選が興味深いものがありました。また、朝敵に関する分析も興味深い。実証的、科学的な史学を志向しつつ、皇国史観であるという、戦前の本邦史学の一端が垣間見れるようなのも、また興味深くありました。2022/08/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/298970
  • ご注意事項