出版社内容情報
大正初め,ヨーロッパに留学,古きヨーロッパに感動した澤木四方吉(1886-1930)が,フィレンツェ,ミュンヘン,ローマ,パリなどの都市と美術について情熱あふれる筆致で記した紀行文集.西欧美術史研究の先駆者である著者のうけた感銘が行間からひしひしと伝わってくる.イタリア美術案内としても有用.図版多数.(解説=海津忠雄)
内容説明
大正初め、ヨーロッパに留学、古色蒼然たるヨーロッパに感動した沢木四方吉が、フィレンツェ、ミュンヘン、ローマ、パリなどの都市と美術について瑞々しい感性で記した紀行文集。西洋美術史研究の先駆者である著者のうけた感銘が行間からひしひしと伝わってくる。格好のイタリア美術案内。
目次
「花の都」
イタリアの旅
ロオマの秋
幼き目にて―渡欧匆々の絵画評
パリにて
美術の都
美術サロンを訪ねて―ゴオクの処女作およびその他の新画
カンディンスキイ是非
シュヴァアビングの人々
カンディンスキイという人
ミュンヘンの憶い出