岩波文庫
四季をめぐる51のプロポ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 232p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003365632
  • NDC分類 954
  • Cコード C0110

出版社内容情報

季節は人間と世界をつなぐ,時の結び目.人間の叡智が芽生え開花する土壌.しかし,人間はいつも季節に従っているわけではない.花鳥風月を友とする日本人の自然観とは異なる地点に立ち,アランの思索が展開してゆく.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マエダ

66
アランの本領は自然な言語の横溢であるという。季節は人間と近いが人間はいつも季節に従っているわけではない。この辺りの感想が良い2018/07/29

もちまる

14
このプロポ(断章)は一貫して伝えたいことがあるのか、断章として読むものなのか、1度読んだだけでは難しいです。しかし、季節の中で当たり前に目にすることを、深く哲学的に考えるというのは、なかなか普段意識しないので勉強になりました。四季に関わらず人間は考えることができるということが、一読目の最大の収穫でした。2019/05/10

なつき

5
『四季をめぐる51のプロポ』読了。アラン。岩波文庫、神谷幹夫訳、2002年。こう、村上春樹を読んでいるときにすっげえ近いもの感じた、『羊をめぐる冒険』あたりの短編やエッセイなどのその感じ、気のせいではないかな、ないよね、わかんないけど。西洋の土地でうまれてきた言葉たちだなあ、と。2017/09/25

twinsun

4
四季折々の描写は思索の飾りつけの背景にすぎないそっけないもので温かみが感じられないが数々の考察はなるほどと頷かされるのもが多い。平和を求める情念の中で重大なことと馬鹿なことが同じ歩調であるいていることの指摘、子供の教育においては能力時に応じてではなく能力を引き出すことが大切であること、シェイクスピアの作品が生きた現実のかけらであり、解釈なく露わにしていることと述べていることなど話題は多岐にわたり豊富。「自然と人生」(露伴)のような本を想定してたので大分肩透かしを食った。2023/06/04

くろさわ

4
幸福論よりも明らかに難しく、明らかに美しい。2014/10/19

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