出版社内容情報
言語は社会の特質を反映するが,社会を規定することもある.日本語は日本社会での女の位置を見事に反映している言語であり,同時にそのような言語のありようが,女の生き方に深刻な影響を与えている.著者は,自らの調査による国語学研究に基づいて,日本語と女のあり方との相互関連を解明し,女の主体的な生き方の方向を探る.
内容説明
日本語は日本社会における女の位置をみごとに反映している言語であり、同時に、そのような言語のありよう自体が女の生き方に深刻な影響を与えている。女らしいとされることばや歌謡曲の歌詞の分析調査、また、ものを言うことの意味を学んだ農村婦人の闘いの記録を通して、日本語と女の相互関連を解明し、女の主体的な生き方の方向を探る。
目次
1 女らしさとことば(女らしさについて;日本語における女らしさの構造;日本語と女らしさ)
2 日本語と女の暮らしとのかかわり(うたの中の女;はみで女;ある農村婦人グループのたたかい;夫婦げんかの世界)
著者等紹介
寿岳章子[ジュガクアキコ]
1924年‐2005年。1946年東北帝国大学法文学部文学科卒業。専攻は国語学、婦人問題(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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