出版社内容情報
「日本の台所」として焼き鳥,エビなどを輸出し,「東南アジアの優等生」として王制のもと国づくりを行ってきたタイ.気鋭の経済学者が,独自の「民主主義」,NIES諸国とは異質の経済発展にともなう開発の功罪,激変する社会環境に迫る.開発と民主主義の両立という,途上国が直面している難問解決への糸口を提示する好著.
内容説明
「日本の台所」として焼き鳥、エビなどを輸出し、「東南アジアの優等生」として王制のもと国づくりを行ってきたタイ。気鋭の経済学者が、独自の「民主主義」、NIES諸国とは異質の経済発展にともなう開発の功罪、激変する社会環境に迫る。開発と民主主義の両立という、途上国が直面している難問解決への糸口を提示する好著。
目次
序章 「開発」と「民主主義」
第1章 開発体制の誕生
第2章 民主化運動と流血のクーデタ
第3章 「上からの民主化」と軍部
第4章 NAIC経済からNIES経済へ
第5章 アグリビジネスともうひとつの開発
第6章 社会変動と五月流血事件
終章 再び開発と民主主義について
著者等紹介
末廣昭[スエヒロアキラ]
1951年鳥取県に生まれる。1976年東京大学大学院経済学研究科修了、同年より87年までアジア経済研究所でタイ経済研究を担当。1981年から2年半、同所海外派遣員としてタイ国チュラーロンコン大学に滞在。大阪市立大学を経て、東京大学社会科学研究所教授。経済学博士。日本タイ学会会長。専攻はタイ経済史、アジア経済論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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