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岩波新書
外務省―外交力強化への道

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  • サイズ 新書判/ページ数 223p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004308485
  • NDC分類 317.22
  • Cコード C0231

出版社内容情報

日朝交渉で手詰まりに陥る一方で,アメリカのイラク戦争にはいち早く支持を表明した日本外交.その2つのケースを取り上げながら,外務省の体質や政策決定のあり方を多角的に検証し,主体的な外交はいかにすれば可能かを考える.

内容説明

首脳会談で扉を開いたとたんに拉致・核問題で手詰まりに陥った日朝交渉。イラク戦争にはいち早く支持を表明、新法制定に着手した日米同盟関係。それらの担い手たる外務省とはどういう組織か。豊富な取材と資料をもとに、外務省の体質や政策決定過程のあり方を多角的に検証しながら、外交力を強化するための具体的提言を行なう。

目次

第1章 日朝交渉の挫折
第2章 変貌する日米同盟
第3章 問われた外務省の体質
第4章 新外交を阻む冷戦の残滓
第5章 内交の時代
第6章 外交力強化への道

著者等紹介

薬師寺克行[ヤクシジカツユキ]
1955年岡山県に生まれる。1979年東京大学文学部卒業、朝日新聞社入社。主に政治部で国内政治や日本外交を担当。2002年ヘンリー・スティムソン・センター(米国ワシントン)客員研究員。現在、朝日新聞社論説委員
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヤギ郎

11
新聞記者による、2000年前後の日本外交をふり返った新書。本書前半では、日朝交渉からみる日米関係を描く。「問われた外務省の体質」という章題のもとで、プール金問題(松尾事件)・宗男事件・真紀子劇場に考察する。外務省の組織体制や外交部門の各国比較は興味深い。最後は、冷戦以後の外交を考察する。そもそも、「外交」という仕事は国民から見えにくいところがある。親しみやすい、開かれた外務省の構築が求められるのだろう。「政治家」主導から「政治」主導の外交政策を提言する。2020/10/31

さとる

0
2003年発刊なので松尾事件・宗男事件・真紀子劇場の頃のお話。ただスキャンダル話題だけでなく,「条約局支配に限界があり総政局が誕生したがエースを局長に配置する人治主義だった」,「50年体制時代は国会答弁を外務省,揉めたら自民党の出番という役割分担ができていた」,など朝日新聞政治部出身記者らしい視点があって面白い。☆作者さん,安倍さん時代に外交力は強化されていますか。是非続編を。2017/07/03

もも

0
著者とお会いする機会があり拝読。スキャンダラスなトピックなので、政治に疎いわたしでも楽しめた。2015/10/05

悸村成一

0
本には全く書いてない話題ながら…。笠井(葛西)正信なる名前の贋コリアン・プリンス(レプリカ。複数いる)を日本国の外務省は支持すべきではない。世界ハリジャン会議擁立説、内調(内閣調査室)/宮内庁関与説も考えられ、真相は確定されていないが。 602014/09/17

さるぼぼキング

0
日常的な事務に加えて国会対応などに忙殺される現状では長期的な視野から国益に沿った外交政策の提言などできない、また日本独自の外交政策など取り得なかった冷戦時代が続き、構造的にも硬直してしまったことで、そのような能力も無くなってしまったと。。 外務省の改革、外交機能の強化はその通りなんだろうけど、 まあまずは小選挙区制度を廃するところからじゃないかな。。 しかし著者のいわゆる歴史認識がやけに偏ってるなと思ったら朝日新聞出身だったのね、しかも論説委員とは。。歪むわけだわ。2012/06/22

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