内容説明
「隠されたる神」の実在がユングを勇気づける。明晰で合理的な意識とふくれあがる無意識の領域。分裂した自我の統合をめざすユングにグノーシスの呼び声がとどく。ヘレニズムの精神的発酵のうちに生まれたこの思想は、ヘルメス学、カバラ、薔薇十字に受け継がれ、集合無意識、星の強制力などの概念をユング心理学に胚胎させる。
目次
第1章 自我の統合を求めて
第2章 グノーシス主義とはなにか
第3章 グノーシスの諸派
第4章 ユングの夢分析
第5章 錬金術師とその象徴
第6章 薔薇十字の秘密
第7章 宗教と科学の接点
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- 社会のなかの裁判