内容説明
レギュラシオン理論、他者との交通、歴史意識としての進歩観―。世界の急速な変容に対し、様々な知的冒険が企てられる。近代とは何か。近代の乗越えは可能か。新たな視座に立つ現代思想の試み。
目次
序 モダンの横断
現実の変容・思想の変容
他者との共棲―外国人労働者の問題をめぐって
レギュラシオン理論―経済思想の現在
他者をめぐる精神病理学
〈純粋〉というレトリック
芸術観の変貌
ロシア演劇とペレストロイカ―社会主義リアリズム劇からソシャル・アブサード劇へ
日本における生命系の経済学―玉野井芳郎の仕事に学ぶ
「歴史の終焉」と「物語の復権」
レトリックとメタ・レトリック―「『ミスコンのどこが悪い』のか?」
現代言語論による結婚論―わたしは、なぜこの人を結婚するのか
結社のアルケオロジーのために