内容説明
民俗学・芸能史・国文学に独自の学説を立てた折口信夫。鋭い直観から生まれたその理論の魅力と欠陥は。まれびと・依代・他界などの名彙をほぐしつつ折口学の体系を検証する。
目次
第1章 折口信夫の世界
第2章 まれびと
第3章 翁と三番叟
第4章 依代
第5章 鎮魂
第6章 常世・他界
第7章 折口にひとたびの別れを
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田健太郎
1
まれびと、依代、鎮魂、常世・他界について。翁については理解しきれなかった。ナマハゲ以外の全国の来訪神が興味深かった。2020/07/24
草津仁秋斗
0
膨大で独創的な折口信夫の論を分かりやすくまとめ、現代の視点からその体系を検証した本。民俗学の本をある程度読んだ人間としては、「この考え方も折口発だったのかー」というのが色々あって面白かった。2014/01/19
Bevel
0
折口の本を読む気無くさせることにかけては完璧な本。ただ叩くだけ叩いて終わる。それだけグロテスクなことが、折口と彼の弟子と他の民族学者との間で起こっていたんだろうって、想像したら、なんて甲斐のない本なんだって、茫然としてしまった。2009/12/08
瀟八
0
というより『折口民俗学の崩壊』といった感じ。2024/03/06
うんとこしょ
0
折口特有のキーワードを解説しつつ、アジアという視点から折口を相対化する試みをしている。2020/11/12