内容説明
日本社会に巣食う腐敗と対峙し続ける東京地検特捜部。最強の捜査機関をはばむ壁とは何か。元特捜部長が戦後裏面史の真相を明かす。
目次
序章 巨悪と戦う検事たち
第1章 疑獄事件とは何か
第2章 戦後混乱期から発展期にかけての疑獄事件
第3章 高度経済成長期の疑獄事件
第4章 五五年体制爛熟期の疑獄事件―ロッキード事件の衝撃
第5章 ポスト五五年体制期の疑獄事件―リクルート事件以後
第6章 特捜検察の役割と機能
第7章 二一世紀の検察はどうなるか
終章 検察官を目指す人へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やまぐてぃ
2
普段知ることのできない検察の世界を、実際の疑獄事件を取り上げて紹介。政・官・財界に蔓延する闇に立ち向かいつつ、行政機関との微妙な関係から職務を制限される検事たちの奮闘を克明に記している。元東京地検特捜部長の著書だけあって、資料としても価値あり。ただ少々古いかも。2012/04/12
アルゴン
0
★★★ この手の事件は起訴、ならびに有罪判決までもっていくのは難しいものですねえ。世のため人のためのものと私利私欲にまみれたものとの境界線の判定が難しいですし、そもそも足を出さないように手配もしているでしょうし。でも昔の政治家って「大物」っていうイメージがあります。2014/02/08