内容説明
われわれはなんと貧困な性愛しか知らなかったか!誘惑の作法から爪と歯の使い方まで、いまこそ学ぶ、古代の知恵。
目次
第1章 出会い(愛の技術;トリヴァルガ ほか)
第2章 誘惑(誘惑はされるべし;ミシェル・フーコー ほか)
第3章 誰にも習うことのない愛の技術(分類;抱擁 ほか)
第4章 愛こそすべて(アルス・アマートリア;欲望と抑制のあいだで ほか)
著者等紹介
植島啓司[ウエシマケイジ]
1947年、東京生まれ。東京大学卒。東京大学大学院人文科学研究科(宗教学専攻)博士課程修了。シカゴ大学大学院に留学後、関西大学教授などを経て、人間総合科学大学教授
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感想・レビュー
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takumi
19
性典、カーマスートラの解読本、男女感のことは昔から変わらない部分が多いこと思い知らされます。 男女感についてさまざまな視点から描かれてます!ほんとに面白い本です!2016/06/18
Kanae
5
以前カーマスートラの訳本を読みましたが、最近インド映画にはまって軽く読み返したかったので。日本ではエロ本・テクニック本扱いですが、ダルマ・カーマ・アルタの一つの奥義書であるから読めばそれなりに面白いのに。書かれた当時の生活がそこから垣間見えて興味深いです。まあ、性についてこんなにまじめに書かれるとちょっとシュールな笑いが出てきちゃいますが。「象女」などインド独特の表現方法にひかれます。2012/06/15
ashigaru99
4
インドの性愛についての古典『カーマ・スートラ』について主に書いている。時々違う話題(とはいえ性愛の話だが)が出てきてそこもまた面白い。フーリエの『愛の世界』が読みたいと思った。2011/02/14
あい
3
日本の閉じられた性の在り方をぶっこわすほどの衝撃はなかった。残念。唯一勉強になったのは、「合コンのときは、お目当ての男子とは絶対目を合わせず、ただ一挙一動をその人を意識して行うこと」ほおー。2010/11/15
妃希ゆん
2
バートン版カーマ・スートラは難しかったけれど、この本は楽しく読めた。カーマ・スートラの内容に対する突っ込みなども交えつつ、砕けた調子で解説が進んでいく。アナンガ・ランガ、素女経、加藤鷹の本等の引用や、それらとの比較などもある。引用されてる他の本にも興味が持てます。2012/05/05