講談社学術文庫<br> 漱石と世紀末芸術

講談社学術文庫
漱石と世紀末芸術

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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061591103
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0195

出版社内容情報

【内容紹介】
漱石文学の原点は西洋美術との出会いにあった。ミレイ、ロートレック、ビアズリーなど、ヨーロッパの世紀末芸術との相互交渉によって形づくられ、東洋美術の神髄に覚醒していった漱石。ロンドン留学の体験を偉大なる教訓にして人生を考え、洞察し、自己を完結し東洋への回帰を図った近代人漱石。その生き様と世界を、西洋絵画との邂逅を通して明治の精神史の中にみごとに浮き彫りにした注目の書。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ラウリスタ~

14
ロンドンに留学した漱石が、いつどこで誰の絵を見て、それとどのように対決していったかという記録。『三四郎』とか『吾輩は猫である』とかも、西洋美術を受容し、批判した結果として生まれたもののようだ。裸体画の不道徳さをいう漱石の思わぬ前時代性や、キリスト教を鼻から受容する気がない様など、明治のエリートが借り物の文明を、養子の立場で、それでも図太い神経で貪った様が窺える。2016/01/05

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