内容説明
アジアの「近代革命」はいかにして成ったか。開国から琉球処分への激動の二十余年は、日本史最大の転換点だった。列強による半植民地化への巨大な圧力、米欧を体験したリーダーたちによる新国家システムの構築、そして解放をねがう民衆の沸騰するエネルギー。これら三つの巨大な「力」が渦巻く鮮烈な歴史のドラマを活写しつつ、維新力学の根源に迫る。
目次
近代日本の開幕―はじめに
「世直し」か「王政復古」か
戊辰の内乱
民心のゆくえ
統一国家の形成(支配の思想;支配の実体)
天皇の座の粉飾
岩倉米欧使節団
内務卿大久保利通
徴兵令と地租改正
「文明開化」の内実
東アジアのなかの日本
維新の終幕
著者等紹介
田中彰[タナカアキラ]
1928年、山口県生まれ。東京教育大学文学部卒業。同大学院博士課程修了。日本近代史専攻。現在、北海道大学名誉教授
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