講談社学術文庫<br> 世親

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講談社学術文庫
世親

  • 三枝 充悳【著】
  • 価格 ¥1,441(本体¥1,310)
  • 講談社(2004/03発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 381p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061596429
  • NDC分類 188.212
  • Cコード C0115

出版社内容情報

「我は存在せず、煩悩と業などによって構成される法(ダルマ)のみがある」とした『倶舎論(くしゃろん)』。また、すべての事物はこころが作りだした表象にすぎない、と主張する唯識論(ゆいしきろん)など、仏教理論を完成させた知の巨人の思想と生涯を詳述。アーラヤ識と呼ばれる深層心理を重視し、現代の精神分析をはるか1600年前に先取りした精緻な唯識学の全体像を、平易に説き明かす。

1.ヴァスバンドゥ(世親)の生涯
 1.『婆藪槃豆伝』
 2.ターラナータの伝えるヴァスバンドゥの伝記
 3.ヴァスバンドゥ二人説について
2.ヴァスバンドゥの思想
 1.『倶舎論』における思想
 2.唯識論書における思想
3.ヴァスバンドゥの著作
 1.『成業論』
 2.『唯識二十論』
 3.『唯識三十頌』
4.ヴァスバンドゥ以後
 1.インドにおける発展
 2.中国における発展
 3.日本における発展
 4.西洋思想とヴァスバンドゥ


三枝 充悳[サイグサ ミツヨシ]
著・文・その他

内容説明

「我は存在せず、煩悩と業などによって構成される法のみがある」とした『倶舎論』。また、すべての事物はこころが作りだした表象にすぎない、と主張する唯識論など、仏教理論を完成させた知の巨人の思想と生涯を詳述。アーラヤ識と呼ばれる深層心理を重視し、現代の精神分析をはるか千六百年前に先取りした精緻な唯識学の全体像を、平易に説き明かす。

目次

1 ヴァスバンドゥ(世親)の生涯(『婆薮槃豆伝』;ターラナータの伝えるヴァスバンドゥの伝記 ほか)
2 ヴァスバンドゥの思想(『倶舎論』における思想;唯識論書における思想)
3 ヴァスバンドゥの著作(『成業論』;『唯識二十論』 ほか)
4 ヴァスバンドゥ以後(インドにおける発展;中国における発展 ほか)

著者等紹介

三枝充悳[サイグサミツヨシ]
1923年、静岡県静岡市生まれ。東京大学文学部哲学科卒業後、ミュンヘン大学に留学、Ph.D.を受ける。筑波大学教授、日本大学教授などを歴任。専攻は、宗教哲学、仏教学、比較思想。文学博士
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感想・レビュー

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姉勤

30
お釈迦さんの入滅後、数百年の間に多くの弟子たちによって解釈、研究されて、膨大な量となった仏典をまとめ、分類し、注釈し、新たに著作したインドのお坊さんヴァスバンドゥ。世親と漢訳される。世親の生涯と大乗仏教の基となる経典の中から主に「倶舎論」の解説、そして後世、唯識論とよばれる「唯識二十論」「唯識三十頌」を解説する。意味として分かり易く書いてあるため、わかったようで想い返すと、ほぼ理解に至らず。数回読み返すもより迷いが募る。唯識ならば、障りなく理解できる自分を思い描いてみたが、アーラヤ識は違う了見だった様で。2017/12/10

ホシ

22
柴•チワワ•ゴールデンレトリバー•ハスキーなど、何故これらを「犬」という同じ種類の動物と認識するのか?「一本の鉛筆」と「一本の道」何故、同じ「本」という助数詞が使えるのか?仕事柄、こうした問題に触れますが、唯識は千年以上も前に現代にも劣らない鋭い見解を得ていたのだなと思います。唯識は宗教、哲学、精神分析の垣根を越えるものだからこそ、もっと現代では見直されても良いのでは?「全ては心が作りだす」言っていることは理解できるとはいえ、中身は難解ですけどね。2019/02/06

加納恭史

21
親鸞さんの「教行信証」で浄土論の始まりは世親だったんですね。インド人で天親とも言う。天親(ヴァスバンドゥ)は、龍樹の「空」の理論を受け継ぎながら、「こころ」について、人の生き方とその過去と未来のつながり、その因果を追及した。有名なのは「倶舎論」と「唯識二十論」と「唯識三十偈歌」です。私は親鸞聖人に大きく影響を与えた「浄土論」を確認したかったのですが、小さく取り上げられた。天親が著し、曇鸞が「浄土論註」を表した。さて唯識論の潜在意識のアーラヤ識が大変に面白いのでつい深入りしました。フロイトも顔負けです。2023/12/19

非実在の構想

8
世親の生涯、唯識思想のインド・中国・日本での展開。唯識三十頌・唯識二十論・成業論の和訳・解説もついており、かなり良い本。長年抱いてきた有相唯識がなぜ識に実体性を持たせるのかという疑問が、理証を重んずるため言葉に実体性を持たせる必要があったためと知ることができ、氷解した。ただ三枝先生じゃなくてほとんど横山先生が書いているのに学会の闇を感じる。2019/09/09

富士さん

3
とりあえず通読。概念の奔流で内容はほとんど記憶に残りませんでした。こだわらないはずの仏教がこんな知識の煩悩を煽る形になったのは仏教としての堕落ではないのでしょうか?そんな疑問が頭をよぎる思想です。ただ、哲学としては興味深く、本書は基本的な知識としては十分な内容だと思うので、ここを軸に仏教史の流れを押さえながら勉強するとおもしろいのではないかと思いました。『龍樹』もそうでしたが、ただ読むだけではなく、抜き書きでも作りながら、他書を参考にしながら再読しないと、ワタシには十分に理解できそうにはありませんが。2013/04/17

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