講談社学術文庫<br> 君主論

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講談社学術文庫
君主論

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  • サイズ 文庫判/ページ数 216p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061596894
  • NDC分類 311.6
  • Cコード C0131

出版社内容情報

政治学の名著を第一人者が全訳。権力の生態学、政治の現実を踏まえた統治術とは何か。近代政治学の古典として名高い『君主論』。その著者マキアヴェッリは、都市国家が並び立つルネサンスのイタリアにあって、共和政のフィレンツェ市書記官として活躍。国際政治の荒波のなか、軍事、外交にわたり東奔西走の日々を送った。その豊かな体験を生かして権力の生態を踏まえた統治術として執筆した名著を、政治学の第一人者が全訳し解説する。(講談社学術文庫)

献 辞 ロレンツォ・デ・メディチ殿下に捧げる
第1章 支配権の種類とその獲得方法
第2章 世襲の君主権について
第3章 複合的君主権について
第4章 アレクサンドロスによって征服されたダレイオス王国では、アレクサンドロスの死後、その後継者に対して反乱が生じなかったのは何故か
第5章 征服される以前、固有の法に従って統治されていた都市や君主国をどう支配すべきか
第6章 自己の武力と能力とで獲得した新しい君主権について
第7章 他人の武力または幸運によって得た君主権について
第8章 極悪非道な手段によって君主となった場合について
第9章 市民の支持によって得た君主権について
第10章 どのようにすべての支配者の力を測定すべきか
第11章 教会の支配権について
第12章 軍隊の種類と傭兵について
第13章 援軍と自己の軍隊とについて
第14章 軍事に関する君主の義務について
第15章 人間、特に君主が称讃され、非難される原因となる事柄について
第16章 気前良さとけちについて
第17章 残酷さと慈悲深さとについて、敬愛されるのと恐れられるのとではどちらがよいか
第18章 君主は信義をどのように守るべきか
第19章 軽蔑と憎悪とを避けるべきである
第20章 砦やその他君主が日常的に行う事柄は有益かどうか
第21章 尊敬を得るためにはどのように行動したらよいか
第22章 君主の秘書官について
第23章 追従を避けるにはどうしたらよいか
第24章 イタリアの君主達はどうして支配権を失ったのか
第25章 人間世界に対して運命の持つ力とそれに対決する方法について
第26章 イタリアを蛮族から解放すべし


ニッコロ・マキアヴェッリ[ニッコロ マキアヴェッリ]
著・文・その他

佐々木 毅[ササキ タケシ]
翻訳

内容説明

近代政治学の古典として名高い『君主論』。その著者マキアヴェッリは、都市国家が並び立つルネサンスのイタリアにあって、共和政のフィレンツェ市書記官として活躍。国際政治の荒波のなか、軍事、外交にわたり東奔西走の日々を送った。その豊かな体験を生かして権力の生態を踏まえた統治術として執筆した名著を、政治学の第一人者が全訳し解説する。

目次

支配権の種類とその獲得方法
世襲の君主権について
複合的君主権について
アレクサンドロスによって征服されたダレイオス王国では、アレクサンドロスの死後、その後継者に対して反乱が生じなかったのは何故か
征服される以前、固有の法に従って統治されていた都市や君主国をどう支配すべきか
自己の武力と能力とで獲得した新しい君主権について
他人の武力または幸運によって得た君主権について
極悪非道な手段によって君主となった場合について
市民の支持によって得た君主権について
どのようにすべての支配者の力を測定すべきか〔ほか〕

著者等紹介

佐々木毅[ササキタケシ]
1942年秋田県生まれ。東大法学部政治学科卒業。東大法学部教授を経て東京大学学長。専攻は政治学史、政治思想
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Y2K☮

45
再々読。「これは信長の堺への対応」「これは三国志の張飛の死因」「同じく袁紹の敗因」「であれば土佐における山内一豊のやり方は案外暴挙でもないのか」「今川の兵を借りて成り上がった北条早雲だ」など、書かれている提言の具体例として好きな歴史小説を思い浮かべて読んだところ、前回よりも理解が深まった。西洋も東洋もその実態は魑魅魍魎が蠢く人の世。であれば統治における基本形や目指すべき真理が被っても不思議は無い。今の日本政府を著者が見たらため息しか出ないだろう。いやこのピンチこそ己を世に訴えるチャンスと捉えればいい話か。2016/08/21

Y2K☮

28
「銀河英雄伝説」と併読して理解が進んだ。優れた君主を待ち望む消極性はポピュリズムの温床だし、そんな逸材はめったに現れない。ならば各々が考えて行動し、これはと見込んだ者を支え、尻を叩き、公のために尽くすリーダーに育てる。腐敗する議員の大半は組織票で守られているから、もっと選挙へ足を運び、きちんと落選させる。本書を読むことで民主主義の特性と意義を再認識した。あと世襲制がダメなのではなく、後天的に適性や能力を持ち得ず、末端の心情を理解しようとしない政治家や経営者がダメなのだと確信した。韓非子や孫子も読み直そう。2024/03/11

樋口佳之

27
なによりも他人の財産に手を出さないようにすべきである。それというのも人間は財産の喪失よりも、父親の死の方をより速やかに忘れるものだからである。/うーん/他人の財産を奪う口実は決して事欠くことはなく、したがっていったん他人の財産の強奪によって生活し始めた者は、他人からそれを奪う口実を見つけ出すことになる。反対に命を奪う口実ははるかにまれであり、その口実はより速やかに尽き果てるものである。/各章の後の訳者解説ありがたかった2018/06/30

Kent Kaseda

21
【評価:100点】時代や立場を問わず、必読の一冊。本書の根底に流れるのは、世俗的な規則や安定に頼らない厳しい精神と、徹底的な他者への不信感である。平時においては愛や善行が吉と出る。だが、危機的状況において、他人は容易に裏切るため、こちらも残虐あるいは卑怯な行動を取らざるを得ないと説く。悪の思想であると一蹴するのは勝手だが、マキャヴェリが自身の実体験を通じてこの人生観へと至ったことは心に留める必要がある。政治家や経営者といった「支配者層」に限らず、万人にとって有益な示唆に富んだ一冊としてオススメしたい。2018/01/12

baboocon

19
マキアヴェッリの君主論、よく耳にはしていたけどようやく読了。君主とはこうあるべきというマキアヴェッリの主張は慈悲深いより残酷であれ、など一見異端にも聞こえるけれど、中世イタリアで諸侯が群雄割拠していた時代に書かれた時代背景や冷徹な事実の分析から導かれた当然の結論だったのかもと考えさせられる。P194の運命の変転と人間の行動様式についての記述は、現代のビジネス社会においても当てはまると感じた。2011/02/20

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