講談社学術文庫
太閤の手紙

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  • サイズ 文庫判/ページ数 298p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061597754
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0121

内容説明

数多の「太閤記」が振りまいた誇大と虚妄に満ちた英雄伝説の数々。しかるに、本当の秀吉はいかなる男だったのか?喜・怒・哀・楽が発露する手紙。読めば読むほど面白い信書を、丹念に読み味わおう。「つゆとおちつゆときえにしわがみかな難波の事もゆめの又ゆめ」と辞世を詠んだ英雄の生きざまと本心が、まざまざとよみがえる。

目次

木下時代
長浜の城主
播州陣中より
本能寺の変前後
賎嶽の決戦
小牧陣中にて
四国平定と越中陣
聚楽第普請の頃
九州陣中より
肥後動乱の前後
小田原だより
奥州帰陣ののち
肥前の名護屋より
お拾の誕生
伏見だより
誘いの手紙
お拾さまへ
秀頼さまへ
末期の文

著者等紹介

桑田忠親[クワタタダチカ]
1902年東京生まれ。1926年国学院大学卒業。専攻は日本中世近世文化史、茶道史。東京大学史料編纂官補、立教大学講師、国学院大学教授を経て、国学院大学名誉教授。文学博士。1987年5月5日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Glitter

2
歴史は勝者によって改ざんされるのが常だが、手紙はそうもいかない。 手紙からは本物の木下藤吉郎が見えてくる。 武士に対してはまさに変幻自在。 宥め、賺し、脅す。その場に合わせて千変万化する柔軟さは驚きを通り越して畏怖すら感じる。 かと思えば女に対してはひたすら優しい。 妻や妾はもちろんのこと、部下の妻や侍女にまで気の行き届いた手紙を送り心をつかむ。 実子への手紙は子煩悩な親父そのもので平凡な一面も見せる。 大名や侍が町人に扮する「瓜畑遊び」を好んだという逸話も面白かった。2018/08/21

まさ

0
秀吉は筆まめだった。秀吉の思いやりがにじみ出ている本2008/02/03

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