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講談社選書メチエ
江戸の蔵書家たち

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062580717
  • NDC分類 024.9
  • Cコード C0321

内容説明

膨大な書物を蓄えた文人たち…小山田与清、屋代弘賢、狩谷〓斎、塙保己一。なみはずれた収集量、頻繁な照会、数奇の会での交流。全国に広がっていく「知」のネットワーク。江戸にはどのような文献宇宙が存在していたのか?残された目録や解題、索引をてがかりに、蔵書家たちの世界をさかのぼる。

目次

第1章 蔵書家の登場
第2章 書物の森へわけいる
第3章 知のかたち、知の地平
第4章 引き継がれた書誌

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カキ@persicape

11
知識の羅列すぎて飛ばし読みした箇所あるけど、面白かった。手代が高いから買わなかったと報告した本を直ちに旅装して遠くから駆けつけて入手したとか情熱がスゴい‼︎記憶力を武器に編纂事業を果たした盲人、塙保己一がとても気になる。あと目録の変化からその当時の読者層の広がり具合や情勢が読めることが驚きだった!!整然と本を並ばせる大分類も過去へ紐解くと深く渦巻く世界があるのだろう。100年後の分類はどうなってるんだろう?何のジャンルが消えてどこが充実しどこが廃れるのだろうか?難しかったけど興味の後押しになった本だった。2017/03/30

軍縮地球市民shinshin

10
古書店で200円で購入して長らく積ん読になっていたのを必要に駆られて読了。江戸後期は都市部では文人墨客のサークルが形成され、そこで書物の貸借や展覧会などのイベントを行なっていた。サークル同士の交流もあり、情報交換の場となっていた。書物の貸借は「図書館の誕生」と著者は言っているが、まさにそうだろう。2017/02/07

Germanene

3
印刷技術の進歩などによって、書籍は私文庫に秘蔵されるものから一般に流通されるものとなっていた時代。当時にあって蔵書家はそのまま学者であり、蔵書家同士が書物を披瀝する読書会は一種の知的サークルであった。書物の収集・展覧はそのまま膨大な知の分類、即ち「索引」の作成へとつながっていく。2012/10/30

勉誠出版営業部

1
岡村敬二さんの『江戸の蔵書家たち』を読了。本の流通が発展するとともに、その本を収集する人も増えていく。そうした人たちがコミュニティ(サークル?)を形成していき、やがてそれは索引の作成や、図書館の原型へとつながっていく。やや硬い部分もあるけど、日本の出版史の一端を覗ける。2013/05/13

suzuki-takefumi

0
現代の日本の図書館が戦後や明治に突然生まれたのではなく、遡れば江戸時代に連なる歴史がある、と言うのは意外。現代の十進分類以前はどう分類されていたのかとか、江戸時代の蔵書家たちのエピソードなども面白い。2008/10/17

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