講談社選書メチエ<br> 身体の哲学―精神医学からのアプローチ

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講談社選書メチエ
身体の哲学―精神医学からのアプローチ

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  • サイズ B6判/ページ数 260p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062583763
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C0311

内容説明

心と体は別ものではない。互いに交差し合い、しかも他者のからだへと開かれている。拒食症、解離症、境界例などの心‐身に関わる病例に依りながら、「こころ」と「からだ」の問題を根底から問い直す。

目次

第1部 身体という原点(“エス”から始めよう;身体の精神病理学)
第2部 身体の諸相(疎外する身体―拒食/過食症;乖離する身体―解離症;癒合する身体―境界例)
第3部 身体の構造(生のキアスム;時間としての身体)

著者等紹介

野間俊一[ノマシュンイチ]
1965年、香川県生まれ。京都大学医学部卒業。ドイツ、ヴュルツブルグ大学精神療法・医学的心理学研究所を経て、現在、京都大学大学院医学研究科脳病態生理学講座(精神医学)講師。専門領域は、精神病理学、心身医学、思春期青年期精神医学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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またの名

1
現象学でも精神分析でもない人間学的立場の復権を目指しつつ、グロデックやフロイト、メルロ・ポンティやハイデガーも参照しながら、過食・拒食、解離、境界例の三症状を考察。キアスムの図式において身体から対象に向かうことの困難さ、拠りどころとなるハイマートとの関係の不全として全体の議論を整理されるのを見ると、十人十色の精神医療界隈の文献の中で今のところもっとも自分にしっくり来るので、良書と言わざるを得ない。ただ、感覚的にしっくり来るか来ないかでしか判断できないのが精神医療の現状だというところが、心許ないというか。2013/03/30

echo.

0
冒頭はびっくりするくらい読みづらい。哲学の専門書として腰を据え直してなんとか読み進んだ。しかし症例研究から一気に読みやすくなる。なので、最初で挫折せずになんとか読み切って、拒食/過食症以降の斬新かつ本質的な考察にたどり着いてほしい。そうすると、冒頭の小難しいあれこれも生きてくる。2016/01/30

tuna

0
解りやすくて、勉強になる。けれども、かなり広範囲の事象から共通点を抽出しようと試みるので、無理な感じがある。2013/07/19

tanukiarslonga

0
精神分析や現象学の知見を援用した精神疾患における心身のあり方の分析が面白かった。2012/11/24

nappyon

0
フロイトではなくグロデックの<エス>を中心に、精神と身体について。メルロ=ポンティの身体論、キアスムなどと拒食症/過食症などを結びつけて語っている。2012/09/15

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