昭和文学全集〈19〉

昭和文学全集〈19〉

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  • サイズ A5判/ページ数 1038/高さ 25X17cm
  • 商品コード 9784095680194
  • NDC分類 918.6

出版社内容情報

●中里恒子 乗合馬車/日光室/墓地の春/此の世/隠れ蓑/裾野/歌枕/わが庵/朧草子/誰袖草/百万/家の中/飛鳥 ●芝木好子 青果の市/湯葉/青磁砧/隅田川暮色 ●大原富枝 ストマイつんぼ―第七感界の囚人― /婉という女/鬼のくに/於雪―土佐一条家の崩壊― ●河野多惠子 幼児狩り/蟹/回転扉/骨の肉/砂の檻 ●大庭みな子 三匹の蟹/青い狐/オレゴン夢十夜/鳩/どんぐり/寂兮寥兮

井上 靖[イノウエ ヤスシ]
編集

山本 健吉[ヤマモト ケンキチ]
編集

中村 光夫[ナカムラ ミツオ]
編集

吉行 淳之介[ヨシユキ ジュンノスケ]
編集

高橋 英夫[タカハシ ヒデオ]
編集

磯田 光一[イソダ コウイチ]
編集

小田切 進[オダギリ ススム]
著・文・その他

巌谷大四[イワタニダイシ]
著・文・その他

中里 恒子[ナカザト ツネコ]
著・文・その他

芝木 好子[シバキ ヨシコ]
著・文・その他

大原 富枝[オオハラ トミエ]
著・文・その他

河野 多惠子[コウノ タエコ]
著・文・その他

大庭 みな子[オオバ ミナコ]
著・文・その他

内容説明

ゆたかな美意識、はげしい情念、人間の心を描く、女流の結実。昭和文学初めての集大成。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

230
芝木好子「青果の市」のみ。本編の舞台は今話題の築地市場。青果商を継いだ八重が主人公。八重はまだ若く未婚なのだが、事実上稼業とともに一家を背負っている。そうした彼女の仲買としての苦労と、将来の不安を描く。しだいに戦時色が濃くなり、統制が厳しくなりつつある時局(1941年)を強く反映する。八重のけなげさに寄り添うように描かれている点は好感も持てるし、評価もできるところだ。ただ、選考委員の川端康成も指摘しているが、残念ながら終盤は小説としての表現力が失速する。2016/10/01

遥かなる想い

156
「青果の市」第14回(1941年)芥川賞。 青果市場で働く八重を軸に、戦時の 東京の風景を描く。健気に働く 八重の 生き様は 昭和の典型的な女性の生き方の ようである。 大家族の中で、家を切り盛りして 兄弟を 支える八重…地味だが、堅実な印象の 作品だった。2018/06/19

KAZOO

87
この巻には5人の女性作家すなわち、中里恒子、芝木好子、大原富枝、河野多恵子、大庭みな子の作品集です。ほかの全集で読んでいるものは読み飛ばしましたが、比較的好みの中里さんと芝木さんの作品は楽しみました。中里さんの「誰袖草」「百万」、芝木さんの「青磁砧」「隅田川暮色」は何度読んでもいいと思います。河野さんと大庭さんは若干苦手ですが短編に印象に残るものもありました。2024/01/21

belle

5
芝木好子「青果の市」を読んだ。一家を背負い、信用ひとつを旨とする商売に励む女性を描き、芥川賞を受賞した小説。仲買の難しさや不安などが市場でのリアルな会話を通して伝わって来る。様々な葛藤がありやがては商売に打ち込む姿は、その後の芝木作品に通じて行くものなのだろう。実は先月から手元にある「芝木好子名作選」で読んでいる。上・下巻セットで芝木作品を堪能できる。2021/02/01

千頼

2
大原富枝さんの「婉という女」めあてで借りてきたが一つ一つ面白くて、半年近くかけて読了。初めて出会う作家ばかりだったが芝木好子さんの小説が特に好きになった。何人もの伝記を読んだ気分。何か特別な賞を取ったわけでも生み出したわけでも、清く正しいだけでもない主人公たちがかっこいい。“名もなき人”の日常って美しくて、こういう出会い楽しい。【図書館本】2024/01/12

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