内容説明
その男の名は、合衆国の安全、価値観、そして恐怖と同義であった…。盗聴マニアの同性愛者は、いかにしてＦＢＩ独裁王国を築き、４８年間も君臨したのか？少年期のコンプレックスと性的な混乱は、男を病的なまでの情報収集に駆り立てた。権力者への威嚇と弱者への弾圧。民主国家という虚飾を利用し、卑劣な手段で国民的英雄となった男の実像を膨大な資料と証言で暴く渾身の記録。
目次
プロローグ
神経質な少年
司法省時代の失恋
二十九歳のＦＢＩ次官補
子供ナポレオンの「革命」
黒人、女性、ユダヤ人嫌い
ディリンジャー射殺
同性愛
女優と精神科医
議会、マスコミ対策〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
i-miya
54
2013.12.31（12/23）（つづき）アンソニー・サマーズ著。 12/31 （ｐ066） 1920年代、アメリカに暴力革命が起きる危険があったと考える歴史家は先ず、ない。 ミシェル・パーマー司法長官、その特別補佐官にエドガー。 エドガーの昇進は、オポチュニスト司法長官、と、この人物が始めたアカ狩りのおかげ。 この偶然の機会、種々の状況の奇妙な組み合わせ。 この恐怖の時代が始まったのは、191911.07だった（ロシア革命２周年のその日＝決して偶然ではない） 2013/12/31
i-miya
47
2013.10.18（つづき）アンソニー・サマーズ著。 2013.10.17 パーマーが次期司法長官に決まる→オブライエンはじめ、かなりの数の幹部が辞めていった。 パーマーが外国人資産管理官だった第一次大戦中、押収した数百万ドルのドイツ人資産が民主党内のパーマーの取り巻きの懐にはいっていた。 パーマーは大統領の地位を狙う。 司法省はそのための踏み石に過ぎない。 パーマー、1919年春、長官就任。 レーニンはその年、世界革命を呼びかけていた。 2013/10/18
i-miya
47
2013.07.05（つづき）アンソニー・サマーズ著。 2013.07.04 国会図書館発注部、メッセンジャー、週給30ドル、４年間通うエドガー。 ジョージ・ワシントン大学、1700-1900、授業。 26冊、法律学んだノート、終生手許に残す。 エドガーは、カッパ＝アルファという友愛会（フラターニティ）に入った。 ヴァージニア州のウィリアム・アンド・メアリー大学が発祥の地。 この南部の男子学生クラブとの絆、卒業後も長く維持される。 心の病、悪化、ひどくなる、父親。 2013/07/05
i-miya
42
2013.11.23（11/23）（つづき）アンソニー・サマーズ著。 11/22 （ｐ065） パーマー司法長官、1919、就任、レーニンは、世界革命を叫ぶ、「アカ」を恐れて大騒ぎのアメリカ。 ウィリアム・フリンをＦＢＩ長官に据えて、司法長官補佐官に、このエドガー、24歳就任。「革命分子グループや過激派集団」についての証拠を集めるために新たな課、設置した課長になるエドガー。 司法次官補ガーヴァンの部下、その秘蔵っ子となるエドガー。 エドガー、国会図書館勤務時代の経験、生かす。 2013/11/23
i-miya
38
2013.02.03（つづき）アンソニー・サマーズ著。2013.02.03 アメリカの都市部は、既に過密であった。 ホワイトハウスから1.5ｋｍ、フーヴァーはそこで生まれた。 38歳だった父親、ディッカーソン・フーヴァー。 19Ｃ初、ワシントンに来た開拓者の子であった。 後に、フーヴァーの宣伝係は、父親を、「生え抜きの公務員」と言ったが、祖父とも、政府地図局の版下画工職人だった。 2013/02/03
