新潮文庫
刻まれる女

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 476p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102252116
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

愛人と別れ、パリを離れた彫刻家マルトーは、テキサスの別荘に落ち着いた。その彼のもとを、謎の美女が訪れる。妹の裸像を制作してほしい、というのだ。訝りつつも依頼を引き受けたマルトーは、モデルになる妹との対面に衝撃を受ける。女は完璧な美貌とグロテスクな異形を併せ持っていた。そして、二人の女の意外な過去が次々と明かされる―。驚愕の展開が閃くリンジーの会心作。

著者等紹介

リンジー,デイヴィッド・L.[リンジー,デイヴィッドL.][Lindsey,David L.]
1944年テキサス州キングスヴィル生れ。ノース・テキサス大学英文学部卒業後、いくつかの出版社で編集者を勤め、’72年にハイデルバーグ・パブリッシャーズを設立した。その後テキサス大学出版部で編集に携わったが、’79年から執筆活動に専念している。著作の多くがヒューストンを舞台にしており、’80年から定期的にヒューストン警察殺人課で事務職に就いて、作品の背景作りに必要なリサーチを行なっている

山本光伸[ヤマモトミツノブ]
1941年東京生れ。国際基督教大学歴史学科卒業後、編集者を経て翻訳家。ラドラム、マレルなど多くの翻訳を手がける
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紅はこべ

8
主人公の彫刻家は芸術性とは、関係なくあくまでお金のために作品を製作。恋愛ともまともに向き合ってこなかったが、ある姉妹と出会い、真剣な恋に落ち、初めて芸術としての彫刻に取り組み始めた矢先、とんでもない事件に巻き込まれる。不条理で残酷な結末。人生とはツケを払わされるようにできているのか。2008/03/03

あつぼう

2
今までデイヴィッド・L・リンジーの作品を読んでる方には、ちょっと以外な作品になってると思います。主人公が今までのようにFBIや刑事ではなく彫刻家になってるので今までの作品にはない新しい要素が満載です。それでいて謎めいた展開で奥が深い作品になっています。最後の最後まで先が読めないです。いつも通り簡単には終わらない彼の作品は一読の価値ありです。2005/01/03

きうりっち

1
初めて読んだ作家なので、これまでと作風が違うと言われても、そういう違和感はないが、読み終わっても終わりなのか?という感じだけが強い。 強い印象を残すのは異形の若い女性レダだが実際に糸を引いていたのは別の女性というドンデン返しが最後にある。 が、あまりすっきりした謎解きとも思えないし、こういう終わりかたは余韻を残すというのとは違う残った感があって好きでない。2015/10/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/33175
  • ご注意事項