内容説明
夏の照りつける日差しの中で生まれ、冬の凍えるような寒さに耐えながら、植物のつぼみたちは花になる日をじっと待っている。つぼみは何をきっかけに生まれ、どうやって開くのだろう。サクラが春に開花するのはなぜか、ツキミソウはなぜ夕暮れに開くのか―知っているようで知らない、つぼみが花になるまでの美しいしくみを分かりやすく解き明かす。さらに、ひっそりと生まれ育つキノコの生活の不思議にも迫る。
目次
1 つぼみの誕生
2 つぼみを生むしくみ
3 つぼみの成長
4 開花
5 開花のしくみと花の寿命
6 キノコのつぼみ
著者等紹介
田中修[タナカオサム]
1947年(昭和22年)、京都に生まれる。71年、京都大学農学部卒業、76年、同大学院博士課程修了。スミソニアン研究所(アメリカ)博士研究員などを経て、93年より甲南大学理学部教授、農学博士。専攻・植物生理学。著書に『現代生物学通論』(共著、学術図書出版社、1992)、『概要現代生物学』(共著、学術図書出版社、1996)、『緑のつぶやき』(青山社、1998)、『人間/植物/環境』(共編著、社団法人全国学士会、1998)、『花の自然史-美しさの進化学』(共著、北海道大学図書刊行会、1999)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。