出版社内容情報
日本では江戸を代表とする巨大都市が形成され、西欧ではナショナリズムを背景に国民国家が成立した17世紀後半―19世紀。都市は、技術や民間資本の経済機構の急速な成長のもとにインフラ整備され、民衆文化の隆盛とともに重層的な発展を遂げた。移行期に生まれた「近代」的諸相を析出する。
内容説明
「近代」的諸相の萌芽―巨大都市・国民国家の成立。17世紀後半‐19世紀、都市は、技術や民間資本の経済機構の急速な成長のもとにインフラ整備され、民衆文化の隆盛とともに重層的な発展を遂げた。「建築・都市」から歴史を読み直す。
目次
序 都市文化の成熟
1 塀の向こうの神仏―近世都市社会における武家屋敷
2 国民国家の首都
3 近世寺社境内の諸相
4 村としての東京―変転する近代日本の首都像
5 河川改修にみる江戸時代の土木技術
6 建築教育と様式論争
7 「ポスト・オスマン」期のパリ都市空間形成―レオミュール通りにおける都市組織の変遷をめぐって
8 「国学」の都市性―宣長学のいくつかのモティーフから
著者等紹介
鈴木博之[スズキヒロユキ]
1945年生まれ。東京大学大学院工学系研究科教授。建築史。工学博士。著書に『東京の“地霊”』(文藝春秋、1990、サントリー学芸賞)、『ヴィクトリアン・ゴシックの崩壊』(中央公論美術出版、1996、日本建築学会賞)、『都市へ』(中央公論新社、1999、建築史学会賞)ほか
石山修武[イシヤマオサム]
1944年生まれ。早稲田大学理工学部教授。建築家。1996年ヴェネチア・ビエンナーレ建築展金獅子賞、1998年日本文化デザイン賞、1999年織部賞、2001年芸術選奨文部科学大臣賞。作品『伊豆の長八美術館』(1984、吉田五十八賞)、『宮城県立リアス・アーク美術館』(1994、日本建築学会賞・軽金属協会建築賞)、ほか多数
伊藤毅[イトウタケシ]
1952年生まれ。東京大学大学院工学系研究科教授。建築史・都市史。工学博士。著書に『都市の空間史』(吉川弘文館、2003、建築史学会賞)ほか
山岸常人[ヤマギシツネト]
1952年生まれ。京都大学大学院工学研究科助教授。建築史。工学博士。著書に『中世寺院の僧団・法会・文書』(東京大学出版会、2004、建築史学会賞受賞論文所収)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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