出版社内容情報
19世紀フランスの詩人・作家ネルヴァルの魅力は，時代に変化しつつ受け継がれてきた．虚実が入り交じる伝記を再構成し，『幻想詩篇』を中心に作品群を丹念に読み込み，虚構に隠された真髄，人間とは何かという迷宮に迫る，現代のネルヴァル研究の到達点．
目次
１ 伝記と虚構（ネルヴァルの時代）
２ 風刺詩と叙事詩（詩人ジェラールとネルヴァル）
３ 幻想と神話（ナポリ幻想；女神讃歌―コロンナへの恋歌から神々復活の祈願へ；女優の幻影；ウィーン幻想）
４ 自己探求の道程（ネルヴァルのナポレオン神話；仮面の迷宮）
エピローグ（ネルヴァル神話の誕生）
著者等紹介
田村毅［タムラタケシ］
１９４３年生まれ。１９６８年東京大学文学部卒業。１９６８年東京大学大学院人文科学研究科修士課程・博士課程～１９７４年３月。１９７１年パリ第四大学博士課程～１９７４年３月。東京大学大学院人文社会系研究科教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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