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宮廷料理人アントナン・カレーム

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  • サイズ B6判/ページ数 285,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784270001011
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0097

内容説明

王家の食卓、ナポレオンの結婚式、野原での大饗宴、世界史に刻まれた大晩餐会の数々を再現。料理人の王にして王の料理人、アントナン・カレームの華麗な生涯。

目次

美食家(グルメ)の饗宴
見習いパティシエ
タレーラン邸の朝食
美食学(ガストロノミー)―伝道者を必要とするカルト
ヴァランセ城―ロワールでの1年間
ナポレオンのウェディングケーキ
パリのロシア人
シェフ、本、妻、そして恋人
ブライトンのロイヤルパビリオン
ウィーン趣味(ヴイエノワズリー)
冬宮
「食通は大食漢」
シャトー・ロスチャイルド
ラスト・オーダー
エピローグ

著者等紹介

ケリー,イアン[ケリー,イアン][Kelly,Ian]
俳優、著述家。学者の家に生まれ、フィラデルフィア、ブリストル、リバプールなどで過ごしたのち、ケンブリッジ大学で17、18世紀のイギリス史とヨーロッパ史を専攻。大学卒業後、UCLAにて演劇・映像・テレビを専門に学び、修士号を取得。フランス、ロシア、アメリカなど世界各地で演劇、映画、執筆と多岐にわたって活躍してきた。最近では、ニューヨークで本書をもとにした一人芝居を上演、好評を博している。また、タイムズ紙やガーディアン紙などに、旅行や食べ物に関する記事を多数執筆している。主な主演映画に『チェチェン・ウォー』(2002年モントリオール映画祭最優秀男優賞にノミネート)など。妻と一人息子とともにロンドン在住

村上彩[ムラカミアヤ]
兵庫県生まれ。上智大学大学院国際関係論修士課程修了後、ビジネス紙誌の記者をへて、1995年より翻訳家として活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

文庫フリーク@灯れ松明の火

79
「あばよ、坊主。神様からもらったものを持って行っちまいな!」18世紀後半のパリ、実の父から僅か10歳で捨てられるカレール。多忙な料理人が下働きに拾った子供は、当時の大政治家タレーランに見出され、ロシア皇帝アレクサンドル一世・イギリス国王ジョージ四世・フランス、ロスチャイルド家等が専属にしようと争うほどの料理人となる。ブーケガルニやメレンゲを絞り出し袋(アイシングバッグ)に入れて搾る技法もカレールが始めたという。実在した天才料理人アントナン・カレール。野村美月さん『アルジャン・カレール』の参考文献として→2015/01/12

きりぱい

6
偉大なるシェフ、アントナン・カレーム。フランス料理の技と発展において後世に残したものは計り知れないけれど、シェフの下働きから、政治家で美食家のタレーラン、ナポレオン一家、ロシア皇帝、英国の摂政皇太子と、美食に魅せられた雇い主の間を渡るカレームの生き様には、ヨーロッパ混乱の歴史までもれなくついてくるのだった!生き生きとよみがえる厨房での喧騒、名声の裏にある苦悩、そして王宮や政治家だけならずロスチャイルド夫妻まで、数々の名だたる人物とのエピソードで読ませる。晩餐会メニューやレシピまで楽しめる。2011/01/26

リリウム

4
料理人・パティシエとしては今のフランス料理や菓子の基盤を構築した尊敬に値する偉人ですが、私生活、とりわけ親子関係において自分の名声に執着する様には彼もただの人間なんだなと思いました。2020/06/28

あかふく

2
食通といえばブリア=サヴァランだが、料理人と言えばカレーム。彼が料理人として以上に重要なのは、まさに18世紀末から19世紀はじめの文化を体現していた人物だったからではないだろうか。都市、視覚、宣伝などの言葉がカレームの生涯には散見されるのだ。いわゆる専門家の本ではなく、訳者もまた専門家というわけでもないのでちょっと注意すべきかもしれないが、読みやすく、よくまとまっていてカレームの生涯について読むには手ごろ。ただ、著作一覧は欲しかった・・・。2012/11/27

Yukotococo

1
料理がすきなので手にとった本。歴史を作ったシェフ。もっとそんなシェフを知りたい。

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