内容説明
本書は、鎌倉時代の擬古物語『山路の露』の校訂本文、並びに総索引である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maekoo
5
源氏物語夢浮橋の鎌倉時代に創られた擬古文の続編「山路の露」の本位田氏蔵本と東海大学蔵本を本文とし対校として承応板本を右に付し、読み易くする為かなや常用漢字濁点句読点等を付しています。 又、自立語・助詞・助動詞の総索引は言葉の研究にはうってつけです。 巻末の文章に関する論は本作の源氏物語の時代との文章表現の違い(名詞より動詞が多い等々)、あえてその時代に似せようとしている文章表現の指摘や解説があり興味深いです! 作者ではないかと言われている「建礼門院右京大夫集」からも例も取り上げ研究には欠かせない書籍です。2022/11/03