出版社内容情報
美と芸術について今から学ぼうとする人に、必要不可欠な知識、自力で考えるための目安を示し、著者自らがゼロから思考したその軌跡。
第1部「美」では、西洋哲学の源プラトンの<感性的なもの>と<イデア的なもの>を調停する<美>の位置づけ、感性の哲学としての美学の誕生そしてカント、へーゲル、二ーチェ…バルト、デリダの説を処々に折込み、具体的、豊富な作品体験を例に<美とは何か>を問い、近世・近代・現代を貫く不変と変化の相を探る。第2部「芸術」では感性的言語活動という捉え方を提案。
関連書:神林恒道編『芸術学ハンドブック』、木幡順三『美と芸術の論理』(小社刊)
はじめに──
1 美学のゼロ地点
2 美学の常識的なすがた
2-1 美学のはじまり
2-2 美の特異な性質
3 美と芸術
3-1 美と感性の価値
3-2 美と芸術を考えること
Ⅰ 美について──
1 プラトンを導き手として
1-1 なぜプラトンか
1-2 プラトンの思想の特色
1-3 プラトンの美の思想
2 美のさまざまなアスペクト、さまざまな考え方
2-1 スカラからアスペクトへ
2-2 機能美あるいは美の合目的性
2-3 感覚美あるいは美とこころよさ
2-4 形式美あるいは美とかたち
2-5 イデアの美あるいは美の直観性
2-6 おわりに、あるいは、美の経験について
3 美のありか(在り処)、あるいは、美の在り方
3-1 問題の意味
3-2 仮象
3-3 あそび(戯れ)
4 美のさまざまなすがた(美のカテゴリー)
4-1 アスペクトとすがた
4-2 美のすがた
4-3 「崇高」と「みにくさ」
Ⅱ 芸術について──
1 はじめに
1-1 芸術研究の在り方
1-2 芸術とはなにか
1-3 制作と受容/作者と受容者
1-4 芸術の枠組とジャンル
2 芸術と言語活動
2-1 認識の二重構造
2-2 意味のはたらき
2-3 「言語」とイメージ
3 感性的言語活動
3-1 文字を例にして
3-2 詩を例にして
3-3 イメージと概念
3-4 小説を例にして
4 感性的言語活動の領域
4-1 ジャンルの問題
4-2 領域としての特徴
5 感性的言語活動と美
5-1 領域と価値
5-2 芸術とマス・カルチャー
6 感性的言語活動と現代
6-1 芸術の終焉/作者の死
6-2 社会との接点
おわりに
索引
内容説明
美とは何か?芸術とは何か?我々に何をもたらすのか?多様な作品体験を基に、プラトンから現代にいたる思索と、芸術の変容の跡を踏まえて、ゼロからすべてを問い直す。
目次
はじめに(美学のゼロ地点;美学の常識的なすがた;美と芸術)
1 美について(プラトンを導き手として;美のさまざまなアスペクト、さまざまな考え方;美のありか(在り処)、あるいは、美の在り方
美のさまざまなすがた(美のカテゴリー))
2 芸術について(芸術と言語活動;感性的言語活動;感性的言語活動の領域;感性的言語活動と美;感性的言語活動と現代)
著者等紹介
浅沼圭司[アサヌマケイジ]
1930年盛岡市に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科修士課程終了。成城大学教授、倉敷芸術科学大学教授を経て、現在、成城大学名誉教授。専攻は美学、映画理論
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