シリーズ言葉と社会<br> 国語教科書の戦後史

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シリーズ言葉と社会
国語教科書の戦後史

  • 佐藤 泉【著】
  • 価格 ¥2,310(本体¥2,100)
  • 勁草書房(2006/05発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 218p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784326199303
  • NDC分類 375.9
  • Cコード C3391

出版社内容情報

教科書はこんなにも変化していた!時代が求めた「あるべき主体」の形とは何だったのか。国語教科書の変遷から戦後を読み解く。

戦後初期の国語教科書は、文学作品や文芸評論を通して、民主化や世界普遍性を高らかに謳い上げる教材が中心であった。しかし、消費経済に国民生活の重心が移るにつれて文学は退潮し、言語技術の教育に傾いていく。政治・経済の情勢を反映しながら各時代の理念を代弁してきた国語教科書の歴史を追い、戦後を捉える新しい視角を示す。

関連書:同著者 『戦後批評のメタヒストリー』(岩波書店)


はじめに

第一章 「文学」という理念──戦後初期その1
1 文学という理念
2 近代文学と言語技術教育
3 個人はどのような主体であるべきか

第二章 文学史と文学理論──戦後初期その2
1 島崎藤村と「夜明け史観」
2 「文学史」の枠組み
3 「私小説」対夏目漱石

第三章 占領の影響
1 戦後の「国民文学」論
2 朝鮮戦争期の国語教科書
3 近代から現代へ

第四章 市民社会から企業社会へ──1960~70年代
1 教育と経済の接合
2 公害と環境問題
3 組織と個人

第五章 言語教育とゆとり教育──現代まで
1 科目編制の激変
2 表現の重視と「国語」の拡散

あとがき

目次

第1章 「文学」という理念―戦後初期その1(文学という理念;近代文学と言語技術教育 ほか)
第2章 文学史と文学理論―戦後初期その2(島崎藤村と「夜明け史観」;「文学史」の枠組み ほか)
第3章 占領の影響(戦後の「国民文学」論;朝鮮戦争期の国語教科書 ほか)
第4章 市民社会から企業社会へ―一九六〇~七〇年代(教育と経済の接合;公害と環境問題 ほか)
第5章 言語教育とゆとり教育―現代まで(科目編制の激変;表現の重視と「国語」の拡散)

著者等紹介

佐藤泉[サトウイズミ]
1963年栃木県足利市に生まれる。1995年早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。青山学院大学文学部助教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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虎哲

2
教科書研究をする上で国語教科書がどのような歴史を辿ってきたか知りたいと思って読み始めた。今でこそ影の薄い(印象がある)文学史だが、戦後初期には普遍主義できな理念・理想を提示する(66頁参照)言説として教科書の柱たる存在であり、文学を学ぶ正当性を支える存在だったようだ。「現代国語」の新設を機に脱文学史化に舵を切り、文学は「個々に「読み味わう」べきもの」私的なものになっていく。こうして経済や社会の要請を受ける箱のような国語科になったのだ。「選別の論理、装置には歴史がある」(192頁)。歴史を学び今を知りたい。2019/03/07

ルートビッチ先輩

1
戦後使用された国語教科書に書かれた文学史記述を当時の文学に関わる言説配置を反映するものとして取り上げ、その消長を追う。とりわけ戦後すぐから50年代末までは良くも悪くも日本が敗戦の反省から文化国家を目指していたなどの事情もあり社会と文学がどう関わっていたかということを主眼とした歴史記述が行われていた(もちろんここから分かるように、文学は本質的に社会と関わるものなわけではない)。その中で「近代」言説の形成や私小説の肯定否定や漱石・鴎外の扱いの変化があったわけだが、60年代以降状況が変わる。2015/10/01

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