内容説明
教理・思想の基本要語を系統的かつ平易に解明。言葉を正しく理解すれば、仏教は難しくない!辞典としての用途にも適うように配慮した、現代人のニーズに応える基本図書。
目次
第1章 仏教
第2章 三宝
第3章 三科
第4章 三法印、四法印
第5章 縁起説
第6章 四諦説
第7章 修道論
第8章 煩悩論
著者等紹介
水野弘元[ミズノコウゲン]
1901年佐賀県に生まれる。駒沢大学教授、東京大学教授、駒沢大学総長などを歴任。駒沢大学名誉教授。文学博士(東京大学)、インド・ナーランダ大学名誉文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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モリータ
7
◆仏教の基本概念について、主に原始・初期仏教(部派仏教、南伝仏教)〜初期大乗の説に基づいて仏教の定義分類・三宝・三科(五蘊・十二処・十八界)・縁起説・四諦説・修道論・煩悩論の順に概説。◆読み物でないが、互いに関連する概念(縁起と四諦等)や同語でも概念の広狭(行等)への言及にも意を向けると通読してよかったように思う。もちろん目次を見取り図として眺めるもよし、理解しきれなかった個別の概念のみ振り返ってもよいかと。2018/10/05
新父帰る
4
仏教用語ではなく仏教要語に注意。要語の数が夥しいという印象。人によっては仏教系の大学院受験用テキストとして使う者もいるらしいが、小生は辞書代わりに使用することが目的。辞書との違いは、あくまで要語のみであること。仏滅後宗派が多岐に分かれたので、その分要語数だけでも膨大。そこで本書を読むに当たって、強弱をつけた。三法印、四法印、縁起説、四諦説を中心に読み進めた。原始仏教は現象界だけを問題とするが、部派仏教は存在論を問題するようになり、仏教としては邪道と断言。そこに大乗仏教が起こる要因があったとの指摘は納得。2018/09/06
てっき
1
知っているようで知らない仏教に取っかかろうとして足掛かりとして購入した本。中身は各種要語に関する原始~大乗仏教までの由来・解釈について記した本。各要語が理解できたか、と問われると未だ以てサッパリ分かっていないのが実情だが、少なくとも何が分からないのかが分かってきたのは一歩前進だと思っている。2023/08/14