内容説明
本書は、日本、中国、西洋の美術史を対象とする一〇編の論文と、現代日本の写真を扱った一編の論文から構成されている。各論文をつなぐ共通点は、それらがすべてジェンダー論の観点から発想されているということである。
目次
1 ジェンダーの視点から見る王朝物語絵
2 視線のポリティクス―平安時代女性の物語絵の読み方
3 天皇の母のための絵画―南禅寺大方丈の障壁画をめぐって
4 女性の消えた世界―中国山水画の内と外
5 イタリア・ルネサンス美術におけるジェンダーとセクシュアリティ
6 魔女イメージの変奏―北方の絵画と版画より
7 ダヴィッド―ジェンダーの記号としての絵画
8 ジェリコーと「男性性」
9 作られた「母性」―十九世紀末の母子画についての一考察
10 「女性の芸術」―一八九〇年代の二つの展覧会と装飾芸術振興運動
11 写真とジェンダー―石内都と神蔵美子の作品に触れて
著者等紹介
鈴木杜幾子[スズキトキコ]
明治学院大学教授。専攻は西洋近代美術史
千野香織[チノカオリ]
前学習院大学教授(2001年没)。専攻は日本美術史
馬渕明子[マブチアキコ]
日本女子大学教授。専攻は西洋近代美術史
天野知香[アマノチカ]
お茶の水女子大学助教授。専攻はフランス近代美術史
池田忍[イケダシノブ]
千葉大学助教授。専攻は日本美術史
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感想・レビュー
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- 進化ゲームの理論