内容説明
初演の時以来、常に観客をひきつけてやまない『ハムレット』の悲劇。この芝居の何が時代を越えて我々の心をゆさぶるのか。本書は、父を殺し、母を愛するオイディプス伝承の底に人間の集団的無意識を見、ハムレットの、さらにそれを産み出したシェイクスピア自身の無意識に切りこんでいく。精神分析の手法を駆使してハムレットの謎にいどんだ古典的名著の翻訳。
目次
第1章 心理学と美学
第2章 ハムレットの問題と従来の説明
第3章 精神分析による解明
第4章 悲劇と幼児の精神
第5章 母殺しのテーマ
第6章 シェイクスピアのなかのハムレット
第7章 神話におけるハムレットの位置
第8章 シェイクスピアによるハムレットの変形
補遺 ハムレット演技ノート
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