ヨーロッパのカフェ文化

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  • サイズ B6判/ページ数 327p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784469212563
  • NDC分類 230.6
  • Cコード C3020

内容説明

ヨーロッパ各地の個性あふれるカフェを探訪し、その歴史とそこに集った人々が織りなしたエピソードを描き出す。近代都市文化の息吹をコーヒーの香りにくるみ、ノスタルジーとユーモアを込めて綴ったユニークな文化誌。消えゆく文化への興趣つきない挽歌。

目次

カフェのなかのヨーロッパ―そこに足を踏み入れるのは恥ずべきことではない
ヴェニスのカフェ・フローリアン―中国人の下で五時に
チューリヒのグランド・カフェ・オデオン―国際的な島
ウィーン・カフェの伝統―ゴールト一杯
ブダペスト・カフェの生活―官能的な思考
ベルリンのカフェ―詩人たるもの家でゆっくり詩をつくらねば…とわたしは思った
「三つのたましいを持つ街」プラハのカフェ―友よ、あそこに死後の名声がある
ローマのカフェ・グレコ―調和のとれた思想の交換
コーヒー、フランスに入る―幸運な革命
イギリスのコーヒーとコーヒーハウス―それは政治家たちを賢明にする

著者等紹介

ティーレ・ドールマン,クラウス[ThieleDohrmann,Klaus]
1936年生まれ。ハンブルクとチューリヒで心理学ならびに文学を修める。現在、作家・ジャーナリストとしてハンブルクで活動。代表作にIntuition,Abschied vom Gewissenなど

友田和秀[トモダカズヒデ]
1958年京都市生まれ。京都大学大学院修士課程修了。現在奈良県立医科大学助教授。専攻20世紀ドイツ文学・思想史
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感想・レビュー

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ロピケ

5
この本を読みだしてすぐ、オルハン・パムクの『私の名は紅』や、ジェラルディン・ブルックスの『古書の来歴』、ロミ―・シュナイダーが后妃エリザベスを演じた映画の3部作など、今まで読んだり見たりして脳内に残っていた記憶が立ち上ってきた。ヨーロッパ主要都市の有名カフェに出入りしていた様々な文化人達とカフェの趨勢を読むのは、興味深かった。ケストナ―が亡命時代に通った、チューリッヒのカフェ<オデオン>の最後は哀しい。そのケストナ―と名前をよく混同されたという、ヘルマン・ケステンのようにヨーロッパのカフェを股にかけた人も2010/10/24

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